それはかけるものじゃない
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扉の外で私の名前を呼んでいるキミ。
慌ててあかりちゃんを押し退けて扉を開ければ、部屋に備え付けのバスローブにスリッパという出で立ちで廊下に立っているキミと、上は昨日の晩着ていたTシャツにバスタオルを腰にスカートみたいに巻きモジモジと立っている蘭ちゃんの姿。
「…なんっつう格好してんの、あんたら…」
呆れ過ぎて扉をそのまま閉めてやろうかと思ったが、とりあえず人目については可哀想だと中に2人を部屋の中に入れた。
中に入れば素っ裸でキミを睨むあかりちゃんと、おそろーい!と私の腕に絡まっているキミの間にバチッと何かが走る。
「え、何。ニノさんとヤったの?」
「ヤってたら何だって言うんですかぁ?」
ベッドの上で胡座をかき、キミを煽るあかりちゃん。
煽り耐性のないキミが盛大に舌打ちしている。
…え?なに、この2人仲悪いの…?
あかりちゃんとキミの顔を交互に見るも、お互いにガルガルと威嚇し合っていてを話にならない。
「あのぉ、服貸して…」
とんでも無く悪い空気の中、蘭ちゃんののんびりした声が響いた。
「そういえば、なんでそんな格好なの?キミも…」
バスローブにバスタオルスカート…。
疑問に思っていた事を聞けば、蘭ちゃんが「いやぁ…」と頭を掻きながらヘラヘラと笑う。
「昨日ホテルに戻って来た時に、ニノさんが鍵もってるの忘れてて蘭と先に眠いね、って話してて待ってられないから部屋を借りたのね」
うんうん、君達は先に歩いてっちゃったもんね。
キミの臨時収入があったからホテル代も何なく払えたのだろう。
「そんで、部屋で寝ようかー。って2人で部屋に行ったら蘭がビール飲みたいって言うから自販機でビール買ったんだけど、ビールかけしたいね、ってビールかけしたんだよ」
「…待って。なんで、ビールかけしたいね。って話になるのかが理解出来ない」
頭が痛い。
阿呆だ馬鹿だ、と一緒に暮らし始めて重々理解していたとはいえ今回の奇行は度し難い。
「あ、でも、ちゃんとお風呂場でやったんだよ?」
「違う、問題はそこじゃない。」
キミの状況説明に蘭ちゃんも何だかヘラヘラと照れ臭そうに笑っているのが更に状況を混沌とさせている。
「そんでー、服を着たままビールかけしてたんだけど、あ。着る服ないね!ってなったからコッチにきたんだよ!」
キャッキャウフフとビールを掛け合い遊ぶ2人の酔っ払い。
想像しただけで、ビール製造業の人達に謝れと拳骨を落としたくなる。




