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推しからの愛が強い件  作者: しゃのあーる
あなたに会いたい
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オススメサプリ

あかりちゃんがベッドに潜り込んでしまい出てこないから、私も沖縄原産のサプリメントを飲んでからベッドに入った。


全然話は変わるけど、このサプリメントは本当に素晴らしい。

次の日に残らないんだ。

ちょっと割高だけど、酒飲みには必需品とも言えよう。

ゼ〇ダの伝説みたいな名前だから是非、ともアルコールを嗜む方は試してみてくれ。


大酒飲みの筆者愛用のサプリメントの宣伝したし、じゃあ。また明日、おやすみなさい。




「…んんんん?!」


朝になり、重たい頭を起こせば隣を見て冷や汗が止まらなくなった。


(1人で寝たはずなのに…

え、ていうか、ヤっちゃった…?)


隣には素っ裸でグゥグゥ寝息を立てているあかりちゃんの姿。

寝る前は確かに、お互い違うベッドに潜り込んだはず。

ヤったか、ヤってないか判別がつかないほど酔っていた訳でも無い。

しかし、なんだこのジトォと背中を伝う汗。


(ああああ…ファンとして、人として絶対やったらダメなやつ!!!!)


まさか自分が送り狼になるなんて、と頭を抱える。

いや、送ってないしお持ち帰りしちゃってるけど。

今すぐこの場から逃げ出したい。

「…ん…ニノちゃん…おはよー」

頭を抱えて悶絶していれば気配に気付いたのか、あかりちゃんが目を覚ましヘニャとした笑みを浮かべて朝の挨拶をしてくれた。

(そんな笑い方、絶対、事後のやつやんけー!!)

謎の関西弁が出た、餃子の国出身の私。

「…お、おはよ…」

夕べの記憶は飛んでないはず、風呂場で襲われて、逃げたら拗ねたあかりちゃんが先に寝て、酒豪伝説飲んで寝たから…。

グルグルと寝起きから思考を働かせ過ぎて二日酔いしそうだ。


「…ゴメンね…昨日激しくしちゃったよね…」

あかりちゃんの発言に心臓の音が聞こえそうなほど大きくなる。

どういう事だ、え、私が受け…?

少し申し訳なさそうな顔をして、座る私の首筋に指を伸ばそうとしてくるあかりちゃん。

「…え、あ、あの…ど、」

目もまともに合わせられずに、まごまごとしていれば首筋に伸ばされた指はスルッと私の首筋、鎖骨を撫でていく。

くすぐったさにビクッと背が跳ねる。

「あ、あかりちゃん…ちょ…意味が…」

とろりとした表情で顔を近付けてくるあかりちゃんから思いっきり顔を逸らし、状況説明を求めるも説明が返ってくるわけがない。


首筋に唇が触れそうになったその時、ドンドンドンドンドンと部屋の扉を叩く音が部屋中に響き渡った。

反射的にあかりちゃんの動きが止まる。

ゆっくりと扉の方を見る仕草が何だかホラー映画の怨霊を連想させた。

多分、あのテレビの中から出てくるヤツとか、にゃーって鳴く息子連れて呪い殺してくる系のヤバいやつ…。

すごい殺気が…。


『ニノさーん、朝ご飯食べよー!!』


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