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推しからの愛が強い件  作者: しゃのあーる
あなたとそれから
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にゃんだふる!

思わぬところで地元愛を爆発させてしまい申し訳ない。

でも、いい所なんだ。

機会があったら是非、餃子でも食べに来て欲しい。


グダグダと地元の事を考えていれば、進み出した新幹線の中で乗る直前に買った缶チューハイを開ける。

少しぬるくなってるがシュワシュワな喉越しは興奮で疲れた体に良く染み渡った。

「うぇ…変な色になってる…」

お行儀は悪いがパンプスを脱ぎ、足を解放すれば靴擦れと浮腫みで紫色に所々変色している足を見て自然と痛てー…と声が出た。

痛みを誤魔化したくてグイッと缶を煽れば、そういえばと鞄の中からライブハウスで貰ったフライヤーを取り出す。

『にゃんだふる!特別ライブ!』と大きく色とりどりに書いてある後ろには今日見たあの子達の写真。

思い出してほぅ、と口元を綻ばせれば、フライヤーの裏面を見る。

彼女たちの他に前座で数組のアイドルグループがライブをしていたらしい。

ロビーで物販をしていたのはその前座の子達だったのだろうか。

前の子達も見たかったなぁ、と思いつつグループ名をスマホの検索画面に打ち込めばすぐに『にゃんだふる!』のはるかちゃんのSNSアカウントが出てきた。


SNSの中でもはるかちゃんは可愛くて、自撮りをしている写真、食べ物の写真、客からの差し入れへのお礼写真、先輩アイドルとご飯に行ったよー!と何人かの女の子達で写る写真。そして今日のライブの感想だったりをまめに更新していた。

あーもうホント可愛い!と思いながら自分のフォローに追加すれば、相棒のみみちゃんのアカウントもフォローどうですかとSNSのAIオススメに表示された。

なんて優秀なんだコイツ。

みみちゃんもフォローし、彼女たちの呟きを見ていれば週末にはライブハウスでいつもライブをしているという情報を仕入れられた。

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