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推しからの愛が強い件  作者: しゃのあーる
あなたに会いたい
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はて?飲み物とは?

会場に出てから案内されたのはアリーナ席と2階席のちょうど中間あたりに位置する通称"関係者席"。

ふおおおおぉっ!!これが世に聞く関係者席!

椅子がびっちりと組まれているアリーナ席よりも、少し椅子同士の間が離れていてゆったりと座れる。

近くには小さい子供がいるご家族連れや、年配の方が多く居るように思えた。

なるほど。

トークバラエティ番組などの『アイドル大好き芸人』とかで言っていた「僕、いつも関係者席で見ちゃうんで」みたいな芸能人とか業界人、スポンサー席はまた違うんだな。

ここはアイドル達の家族とか友人が特別に入れる場所なのか。


ひとしきり辺りを忙しなく見渡した後に、ほーん。と自分なりに納得して椅子に座り落ち着けば隣に座るキミに肩を揺さぶられる。

「なぁに?」

「あれ、ジュース買ってたよね?さっき」

私の鞄を勝手に覗き込んでいたキミとバッチリと目が合った。


買ったジュース…買ったジュース。

うん、あった。

あげちゃったけど…。


真っ直ぐにジュースどこ?と見てくるキミから思いっきり目を逸らす。

無いもん。あげちゃったから。

「……無いよ」

「はぁ?!なんで?!」

鞄を投げ出さん勢いで肩を掴まれガクガクと揺さぶられる。

「いや、ノリであげちゃった…」

「はぁー?!」

ぴーきゃーぴーきゃー文句を言いながらキミが満足するまで揺さぶられていれば、キミは私の鞄から財布を取り出し「買ってきて!!」と怒りながら財布を押し付けてきた。

まったく、やれやれだぜ。って言ってやりたい所だけど、言ったら殺されそうだから言えないのが辛い。


開演まであと少し。

早く飲み物を調達して席に戻らなきゃ。

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