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推しからの愛が強い件  作者: しゃのあーる
あなたに会いたい
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朝の電車

週末、13時からの開場に間に合うようにゆったりと時間をとって出発は8時台の電車。

足代はなるべく節約!

ホテルもツインルームで宿代節約!

美味しいご飯はいっぱい食べる!

ご飯代は節約しない!

以上をキミとの取り決めにして、新幹線は使わないで普通電車で格安切符で移動をすることにしてある。


出発日の朝7時、築30年のアパートの窓をビリビリと振動させるくらいのマフラーの音をさせながら弟が迎えに来た。

キミと1泊分の荷物を持って駐車場へと出ていく。

おはよー!と弟に声をかけているキミを助手席側の座席を倒し、はよ乗れ。と促す。

私も18の頃は所謂走り屋の車に乗っていたから思うのだが、この類いの車は人を運ぶ事を考えていないのだ。

ツードアのコイツは4人乗りといえど、後部座席の乗り降りは不便だし狭い。

まぁ、乗り手はそこが愛おしく思うし、まず大人数乗せる気がないのだから良いんだろう。

キミと荷物を後部座席に押し込み、助手席へと乗り込めば弟がカチャカチャとシフトノブを動かしてから動き出す。

懐かしいマニュアル車の動き。

改造してるせいで乗り心地は悪い。

尻が痛い。

車内に流れてる音楽は電子世界の歌姫の曲。

「…痛車にすりゃいいのに」

「絶対っ嫌だ」

弟もオタクだ。

姉はオタクで痛い車の世界で一部の層から神と崇められてたのだぞ。

二代目を襲名させようとするのだが嫌がられた。残念。


私の住んでいる場所から目的の駅までは約40分。

前日というか明け方、酩酊状態で帰ってきた私もキミも車に乗ってすぐに寝てしまった。

安心、安全の弟タクシーは到着予定時刻より少し早く駅に着いて私たちを降ろし帰って行った。


「お腹空いたー!!」

「コンビニしか開いてないんでない?」

「おにぎり!あと、サンドイッチも!」

「はいはい」

2人でボストンバッグを抱えて駅の改札階へと上がっていき駅に併設してるコンビニに寄って朝ごはんと道中のお菓子を買い込み、電車を待ちながら朝食を済ませた。

日曜日の早朝だからホームに人は疎らだ。

電車に乗ったことがほとんど無いというキミと、乗り換えが些か不安な私。

まぁ、最悪乗り過ごしても熱海に着くだけだから大丈夫だろう。

うん。……うん。

久しぶりの投稿になってしまい、ごめんなさい!

またちょこちょこ書いていきますので応援よろしくお願い致します!

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