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推しからの愛が強い件  作者: しゃのあーる
あなたとそれから
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トールバニラノンファットアドリストレットショットチョコレートソースエクストラホイップコーヒージェリーアンドクリーミーバニラフラペチーノ

「なんかそれ以外の服持ってないの?」

オシャレ空間を台無しにしていくスタイル。

休日こいつと出掛ける時に毎度言ってる台詞がやっぱりでてしまった。


電話の相手は彼氏かと思っただろ?

「別にいいじゃん。これ楽で好きなんだから」

はぁー、迎えに来てくれる優しい彼氏がいていいですね。って思っただろ?

「なんかさ、せめてジーパンとか」


私に彼氏はいないんだぜ…。


「早く迎えこいって言ったのニノさんじゃん」

「うん、早く迎えこいとは言ったけどね!」

ガサガサと広げてた戦利品を片付け、立ち上がると今まで見下ろしてたやつが私をちょっと見上げる。

自称155cmのちびっこの私よりもちびっこなこのスエット女の名前はキミ。

キャバクラで知り合った5歳下の子で、諸事情で今は家なき子になってしまい何故か我が家に住み着いている。


あ、あと申し遅れました。"ニノ"です。

私の日常生活で使っている名前だ。

本名ではないけど、この物語では本名は関係ないからニノと覚えていてほしい。


行くぞー。と店を出ようと歩き出せば、ちょいちょいと服の裾を後ろから引っ張られ後ろにいたキミを見る。

「ねぇねぇ、ご褒美ちょーだい」

仕事中と違い今はすっぴん顔のキミに上目遣いにレジを指差しながらおねだりされた。

すっぴんはそんなに可愛くない。

「…化粧してりゃ可愛いのになぁ」

「やった!」

財布を取り出し出口に向かう足をレジへと向かわせればニコニコとキミが腕に絡み付いてきた。

2人でレジの列に並び、順番がくればキミが呪文のようなやつを注文していた。

3回くらい聞き直して、キミも聞く度に丁寧に教えてくれるが覚えるはしから忘れていく。


え?なんだって?

普通のコーヒーじゃダメなのか?

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