ホットドッグー聡ー
プロローグ:ホットドッグ
...暗闇の中、ここは俺の空間だ。
俺は世界を壊す...。13歳の少年、聡は決心した。電気の切れた部屋で、筋肉を鍛えるため腕立て伏せを10回、腹筋を10回、うさぎ跳びを10秒、夜中9時からワンセット今日から始めているのだ。
うさぎ跳びを終えようというところ、母親の声が木造住宅に響く。「聡!聡!!何してんの?!」2階の聡の部屋に響いた母親の声は聡のうさぎ跳びを止めさせた。「ババアうるせーよ!土曜日にある学校の運動会の練習だよ、バカ!」デカイ声で返す聡。母親は反抗期真っ最中の息子にため息をつきながら、お風呂に入る準備をし、明日も仕事のため早めに寝ることにした。
チュンチュン、チュンチュン
鳥の鳴き声とともに、ぼろぼろの木造住宅に秋風が沁みこんできて聡は目覚めた。
「イテッ、筋肉痛か、、」聡は呟きながらリビングに降り学校に行く準備をはじめた。母親の作ってくれたホットドッグをかじりながら憂鬱な気分で扉を開け登校しようとした。筋肉痛が鬱なのではない。こいつらだのせいだ。自宅の前にはいつも通り3人組の同級生がニヤニヤして待っていた。左から和人、健治、雄太。
「おせーよ、チビ!」和人はそういいながら、身長130cmの聡に言い放つ。「朝から何食ってんだ?」健治は174cmある中学2年で一番デカイやつだ。「ごめんなさい、ごめんなさい。」家にホットドッグを置きに戻ろうとした瞬間、聡の手からホットドッグが健治に奪われた。「ソーセージ小っちぇ〜、お前のといい勝負じゃねーの」ガハハ、声変わりが終わった汚く低い笑い声が朝から住宅街に響く。愛想笑いをしながら謝ろとした瞬間、「ゔぅえ!!」雄太の手が聡の腹にめり込み、くの字になる。「ケンちゃん、このパンにこいつの糞小さいソーセージ挟もうぜ」「草生えるわ、ユウタ」、そういいながら健とケンジは自宅前で聡のチン◯を挟んだ。
同時刻1分前、朝7時20分、聡の家の前から可愛い声が聞こえてきた。「行ってきますー。」長いサラサラの髪が腰あたりまである学年一のアイドル、いのりちゃんだ。パン!!「何?」家の目の前にいる聡くん達の方から聞こえてきた音に反応し見に行く。丁度、聡が下半身丸出しでチン◯をパンで挟まれたとこだった。
「いのり...ちゃん!」二人の視線が交わった時、聡の視界はブラックアウトし、齢13歳にて自宅前のコンクリートに頭をぶつけ死んだ。
シ......トシ...サトシ、サトシ