表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/71

【新作宣伝用】英雄英雄伝Ⅱ~女神が日本にやって来た!?~はこんな感じ

雰囲気を味わっていただくために、設定の説明などを駆け足でやっています。

※あくまで「こんな感じになるかも」というものです。

実際に連載したら設定レベルで大幅に変わる可能性があります。

というかむしろ「これはいい!」「あれはだめ!」等の意見もお待ちしております。

新作の宣伝はあとがきにて。

 俺たちが日本に戻って来て早数ヶ月。

 エレナもソフィアもすっかり学校に慣れて友達も出来た。

 友達どころかファンも出来た。


 ソフィアはともかくエレナにも言い寄る男子が後を絶たないので、ここしばらくの俺は心の休まらない日々を送っている。

 そんなある日、余計に心の休まらない事が起こった。


 ルーンガルドにいたモンスターたちが転生して更に転校して来たのだ。

 あいつら高校生とかいう年齢じゃなかった気もするけど……。

 そこはツッコんでもしょうがないらしい。


 あいつらと一緒に梨花や詩織も転校して来た。

 詩織は年下だから一つ下の学年だけどな。


 ちなみに、当然ながら見た目もソフィアの手によって人間になったらこんな感じといったものに変身を遂げている。

 そして驚くべき事がもう一つあった。


 ルーンガルドからの転生組にはチート能力が付与されている。

 剣と魔法のファンタジーなんて欠片もない現代日本におけるチート能力、それはつまり超能力だ。

 「いやいやそれも充分ファンタジーや~ん」とか言わないで欲しい。


 ルーンガルドのモンスターたちが転生して来たのには、来る日本の危機に備える為というちゃんとした理由があるらしい。

 でもそれはソフィアの口からはまだ明かされていなかった。


 これはそんな最近の、よくある一日の出来事。




 チャイムが鳴り響いて、お喋りをしていた生徒たちが慌ただしく席に着く。

 程無くして先生が教室に入り、教壇に立った。

 俺も隣に座るエレナとの会話という唯一の心休まるひと時を泣く泣く切り上げて前を向く。

 だけどそこで何となく気配を感じて自分の影の方に振り返る。


「おいシャドウ、いちいち俺の影に入るなっていつも言ってるだろ」

「だ、だって、あの先生苦手なのでござるよ」


 超能力は少なくとも今は世間一般に晒すわけにはいかないので、こういう風に人前で使うのは本来NGだ。

 ちなみにシャドウの超能力は「影に入る事が出来る」というもの。


 超能力と言えるかどうかは意見が分かれるところだ。

 

 教室の一番左後ろがエレナの席でその右隣りが俺だから、何とか皆にはシャドウが影に入っているところは見えていない。

 まあ、見えてなけりゃいいってもんでもないけど。


「まあいいや。今から出て来たら能力の事がばれるからお前はそこにいろ」

「御意」


 そうしてズブズブと影に入っていくシャドウ。

 能力の事を知らなければホラー映画みたいな絵面だ。

 教壇に立った先生が教室を見渡してから口を開いた。


「あれ、シャドウ君はどうした。森本君」

「帰りました」

「ええっ……それはまた突然だねえ。何も聞かされてないけど、まあいいか」


 ルーンガルド組が何かやらかすとすぐ俺のところに話が来る。

 転校して来たばかりのこいつらと仲が良いのが周知の事実になっているからだ。

 そして先生はどこか納得のいっていない様な表情で授業を始めた。


 影からズブッと目の辺りだけを出し、声を潜めてシャドウが話しかけて来る。


「ちょっと英雄殿。拙者、この後どうすればいいのでござるか」

「知るか。本当に帰って嘘を真実に変えとけ」

「そう言うと何だかすごくかっこいいでござるな」


 シャドウはちょっとテンションがあがっている。

 その様子を見て俺の右隣に座るライルが口を開いた。


「全く、いつも英雄様には迷惑をかけるなと言っているでしょう」

「もっと言ってやってくれ」

「ほほう。ならライル殿は迷惑をかけていないと?」

「当然でしょう。そこで見ていなさい。どの世界であろうとも、英雄様の最も優秀な部下が誰であるか、わからせてあげますから」

「それは楽しみでござるな」


 会話はそこで終わり、淡々と授業が進行していく。

 やがてあるところで、先生が板書をしながら説明をしている時だった。


「えー、それでは秦を攻め滅ぼす勢力の中核となり、『西楚の覇王』を名乗った中国の武将は? キング君」


 キングは俺の前の席に座っている。

 基本ぶっきらぼうで教科書も毎回持って来ていないので、先生から指名を受けるのが常になっていた。

 キングは一切の迷いなくはっきりと答えた。


「そんなの俺に決まってんだろぉ!? 覇王と言えばこの俺、キング以外にいるわけねえじゃねえかよぉ!」

「廊下に立ってなさい」

「よっしゃあ!」


 先生の言うことはなるべく聞くように言い含めてあるので、キングは大人しく指示に従って廊下に出た。

 そのまま帰って俺の部屋で寝るか不良狩りをするのがいつものパターンだ。


 キングに付与されたのは、超能力ではなくステータスだ。

 簡単に言えば人間とは思えない程に身体能力が高い。

 だから暇さえあれば悪い奴をこらしめて楽しんでいるらしかった。


「授業を再開します」


 何事も無かったかの様に授業が再開された。

 キングが退場するのはいつもの事なのでもう誰も気にしていない。


「それでは次。当時の世界人口の半数以上を統治するに到る人類史上最大規模の世界帝国であるモンゴル帝国の基盤を築き上げた人物は誰かな? えーと……」


 時代が飛び過ぎてどんな授業をしているのかはさておき、先生は誰を指名しようかと教室を見渡し始めた。

 でもそこで、俺の隣にいるライルが勢いよく挙手した。


「おおっ、早かったね。ではライル君」


 指名されるとライルは俺の影を一瞥して呟く。


「ふふっ、見てなさいシャドウ。英雄様の部下として私がいかに優秀かを」


 さっきも似た様な台詞言ってなかったかな……。

 ライルは無駄のない動作で綺麗に立ち上がると、一点の曇りもない眼で答えた。


「森本英雄様です」

「廊下に立ってなさい」

「何故ですか?」

「何故って……わからないのかね?」

「今どき廊下に立たせるのは社会的にも体罰として問題になるかと思いますが」

「いやいやお前何でチンギスハンがわからないのにそういう事は知ってんだよ」


 思わずツッコミを入れてしまうと、ライルはドヤ顔で答えた。


「英雄様の部下としてニュースのチェックは欠かせない日課ですので」

「ニュースより教科書をチェックしろ」

「かしこまりました」


 そうしてライルは涼し気な顔で前を真っすぐに見据えながら教室を出て行った。


「さすがは着火マンでござるな」

「正直影に入る能力よりはよっぽど役に立つと思うけど……」

「無念」


 ライルの超能力は「発火」。

 

 とはいえ日常で発火能力を使ってもいい場面なんてそうそうあるはずもなく、せいぜいが料理に使うくらいだ。

 でもその話を聞いた梨花が火をつけるアレをイメージして「着火マン」というあだ名をつけてしまったというわけ。

 ガスを使う必要がないのでお金の節約にはすごく役立っているらしいけど。


 ちなみにソフィアはエレナの前の席で真面目に授業を受けている。

 ……様に見えるけど、実際は寝ているらしい。

 神聖魔法で真面目に授業を受けている自分の幻を作っているそうだ。

 神の力をそんな無駄な事に使うなと言っておいた。




 そして放課後。

 「世界征服部」というライルが勝手に作った頭の悪そうな部は今日はお休み。

 ソフィアもさっさと神界に戻ったので、エレナと帰宅の途に就いた。

 

 エレナ一家はうちの隣の家に住んでいる。

 元々空き家だったのをソフィアの力の乱用でゲットした形だ。


 そのせいもあって、俺は家に帰っても休めない。

 何故かと言うと……。


「こらっ、英雄君を下ろしなさい」

「だって、ひでおにいちゃんすぐにどっか行っちゃうんだもん!」


 自室で空中に浮かされる形で身体の自由を奪われた俺を見ながら姉妹が争う。

 ルネの超能力は「念力」。

 つまりエレナの妹はサイキック少女になってしまったのだ。


 いつでもこの力で勝手に鍵を開けて侵入して来るし、怒れば俺を浮かせたり飛ばしたりする。

 正直ヤンデレっぽくて怖い。

 

 空中に浮かされたままで反論した。


「遊ぶにしても浮いたままじゃ何も出来ないだろ。とりあえず下ろしてくれ」

「じゃあ何して遊ぶの!?」


 空中で胡坐をかきながら唸り声をあげる。


「う~ん、じゃあ『せいぶつのもり』とかはどうだ?」


 「せいぶつのもり」はまったりとスローライフを満喫する感じのゲームだ。

 子供を中心に幅広い年齢層に人気がある。

 まあ、一人用だけどこれをやらせればしばらくは大人しくなるだろう。

 その間にエレナとイチャコラしようという目論見だ。


「みんなで出来るやつがいい!」

「うっ……」


 俺の目論見は二秒で霧散した。

 だけど背に腹は代えられない。さっさと下ろしてもらわなければ。


「じゃあ『ハゲオパーティー』でどうだ?」

「キャラがみんなハゲてるからやだ」

「『ネグラチューン』」

「それならいいよ!」


 「ネグラチューン」はプレイヤーが毎日の寝る場所を確保するために戦う壮絶なサバイバルゲームだ。

 手に入れたねぐらをカスタマイズして遊ぶことが出来るので子供に人気だけど、内容が血が出たりするやつなので今大きな社会問題になっている。


 本日の俺vsルネの結果は俺の辛勝だった。

 ルネがぐずりながら口を開く。


「うう……じゃあ景品はお姉ちゃんのお尻ね」


 スススーッとエレナが座ったままの姿勢で俺のところに飛んで来た。

 何故かお尻をこちらに向けて。

 ま、まあ恋人同士になったわけだし?

 エレナのお尻なら素直に受け取ってもいいよね?


「よっしゃ、じゃあありがたく……」


 その瞬間、俺の身体が吹き飛んで壁に叩きつけられた。

 エレナの超能力は「風」。風を自在に操る事が出来る。

 思わずやってしまったのだろう、泣きそうな顔になりながらエレナがこちらを見ている。


「ごっ、ごめん英雄君……!」


 そんなエレナの顔を見ながら、俺の意識は闇に葬られたのであった。

本日より開始しました

「この世界、実はRPGなんです~女勇者と、女勇者に恋をした精霊の物語~」という新作です。

ゼウスも出て来ます、あまり出番はないですがソフィアも!

https://ncode.syosetu.com/n5093fa/

是非読んでやってくださいm(__)m

新作の方は今日中にあと一話投稿予定。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ