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チュートリアル無双  作者: ぐわじん


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32 ランキング

 イベントNPCの鹿がクッキーをくれた。いつもすまないねえ、ついでだから溜まっていたクリスマスの飾り四百個を渡す。


『飾りをありがとう。この町のランキングで一位になったよ、引き続き飾り集めをよろしくね。これは集めた飾りに対するお礼だよ』

 鹿が一位を祝ってくれたが、この町では私しか参加してないので当然です。町に拘らない全体ランキングは毎日午前四時に集計される。現在の全体ランキング上位百位は一万三千個越だった。この人達普段何しているんだろう。

 もっと驚きなのは、一位は何とドロ猫ちゃん! 化け物かよ、というか仕事しているのかよ、てか寝ているのかよ、チート級じゃねーの。あっでも疑っていませんよ、信じてます、例え世界中が敵に回っても、私、私だけはその時の様子を見て判断しようと思います。ん? あれですよ、助け方の話ですよ。


 それにしても、どうやったらあれだけ稼げるのか不思議だわ、でもランキング上位の人たちが一万個を超えているんだから正当なやり方があるんだろうな。私はランキング上位を狙っている訳では無いので構わないんだけどね。


 お礼の品は、クッキー、回復ポーション、SP回復ポーション、MP回復ポーションが五個ずつ貰えた。ランキングを狙わない人でも楽しめるように、渡した飾りの累積数に応じてボーナスが貰えるのは良いと思う。

 ちなみに累積でも数を揃えればレアなアイテムが貰える。一万ニ千個で宝石箱、二万四千個でレシピ本一冊【ランダム】、四万八千個でLV3魔法書一冊【ランダム】、九万六千個でLV4魔法書一冊【ランダム】、十万でシークレットとなっている、まあ集められる気がしないけど。



 さて、久しぶりにチュートリアでデイリークエストをするついでに、師匠(ドワージン)の店に寄るとしますか。


『おおカトウ、久しぶりじゃな元気にしておったか?』

『久しぶりじゃないカトウ、はやく何か面白い事を言ってよ』

 師匠と先生(マルグリット)がカウンターを挟んで立っている。どうやら会話をしていたところに、割り込んでしまったようだ、師匠には悪い事をしたかも知れない。


『実はカトウにお願いしたい事があるんじゃ、突っ込ませて貰えんじゃろうか』

 師匠が藪から棒に言い出した。


「はい?……??」

 何に何を? 主語が無いから良く分からない。んーーーーーー、はっ!


「駄目! 駄目です!! ブルブルブルブル!!」

 慌てて両手でお尻を抑えて、頬が波打つくらい激しく顔を横にふる。足もガクガクと震える。


『なっ! そういう性的な意味じゃないわい!』

 師匠は一瞬びっくりして先生(マル)の顔を見た後、バンバンと両手でカウンターを叩き、猛烈に否定している。


「え? じゃあ猟奇的な意味? それとも征服欲的? もっもしかして、私に屈辱を与えたいって事ですか!!」


『ちがうわい! お笑いとしてのツッコミじゃ!!』


「笑いのために突っ込むとか、そんな言い訳意味不明です。怖いわー。もし本気で笑いのためにツッコムとか考えていたらヒクワー」


『ちがっ! じゃから、お笑いとしてツッコミたいから、ワザとボケてくれと言ってるんじゃ!』


「なんだ、びっくりした。それはドワが悪いですよ、主語を言わないんですから。ちゃんと、お笑いとしてツッコミしたいから、ワザとボケてくれと、言っているのだと思ってました」


『分かってたんかい!』

 バン! と右手でカウンターを叩き、その手をそのまま宙を滑るように、手は斜め前を綺麗な曲線を描いた。全身をうまく使った綺麗なツッコミ後の姿勢だな。テンポが速い展開でボケまくったけど、年寄りには大変だったかも、大丈夫だろうか?


『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……』

 うん、やっぱり。呼吸を乱している、先生(マル)がだらしない顔で興奮してる。


『やるじゃない二人とも! もう何が欲しいの言ってみなさい』

 Gと言いたいところだけど、流石にそれは良く無いと思うので少しヒントを貰う事にした。

 G集めの効率的な方法は、北の大きな街に行けば稼ぎの良いクエストや、物価が高いので素材の買い取りが若干だけど高くなるらしい。

 でも大儲けという程でもないし、モンスターが強いので私だとたどり着けないだろうし、たどり着いても街の外のクエストは達成できないだろうし、効率が良い採集場所を見つけられないと厳しいだろうとのこと。


『今の鍛冶スキルは幾つなんじゃ? ふむ、LV3あるなら一つ上の生産物を作って鍛冶を鍛えつつ、成果物を売るのが速いぞい。直ぐにスキルLVが上がってLV5の物も生産出来るようになるし、あっという間に稼げるじゃろ』

 仕方ないが無いから鍛冶スキル上げで生産したものを店売り、クエストで納品できるものは納品して稼ぐしか無いか。本当に直ぐに稼げれるものなのかな、三百万Gとか凄い先になる気がするんだけど。


『ただ鍛冶スキルがLV5になると、LV1のものを作っても経験値や熟練度が殆ど入らなくなるから、要注意じゃ』


「はあ? 何ですですか? 作ったら作っただけ経験値や熟練度があがるんじゃないんですか?」


『腕が上達したら、初歩的な作業を行ってもそこから得られるものが無いって事じゃ』


「いや、おかしいですよ。単純な作業でも得られるものはあるんじゃないんですか?」


『例えばじゃ、小学五年生が一年生の算数を勉強して、多少は復習になる部分があるかも知らないが、成績があがるじゃろうか?

 ちなみにじゃが、スキルLV6になるとLV1の物を作製しても、経験値や熟練度が入らなくなるから、これも覚えておくことじゃ』


「いや、おかしいですよ。全く入らなくなるなんて……」


『先ほどから言っている様に、腕が上達したら初歩的な作業では何も得られんのじゃ。小学六年生が小学一年生の国語を勉強しても、成績には殆ど影響しないのと同じじゃ』


「確かにそういう部分があるのかも知れませんが、納得し辛いです。いやでもおかしいですよ、小学四年生、五年生、六年生の学力の差がそんなに有るものなのでしょうか?」


『おかしいと思うところが違うんじゃ? ワシなら小学校あるかい! と考えるわい』


「はっ確かに。小学校で習った内容は覚えてないので、そんな例を挙げられても正確には判断できませんと言うべきでした」

 アホなやり取りはこれ位にして、本筋に戻ろう。


 地道な作業は嫌いじゃない、いやむしろ好きなので鉱山に向かい材料を採集し、もう限界、もうム~リ~(色っぽく)というところまで持ち帰った。

 

 スキルは直ぐにLV4、翌日にはLV5になった。大量に生産した青銅はそのまま売ると百五十Gだが、十個で武器にしてから販売すると二千G。性能が良い(プラス)1武器だと二千五百Gで売れる。経験値と熟練度も上がるしGも増えるし良い事ばかりだ。青銅の剣を百本程売ったら二十万Gを超えた。

 使い道の無い鉛も一個百五十Gで売れるし、不要な素材などを売り払うと十万Gになった、確かにあっという間な気がする。



 一週間後、目標であった三百万Gが溜まった。スキルLVが五になってからは早かった。鉄も素材として売るより武器にして売ることで利益率が高くなったのも良かった。

 シャルから大量の料理も手に入れたし、師匠に注文した品も受け取った。後は、上手く行くかどうか、やってみないと分からないからやるしかない。

 更新頻度はゆっくりですが、気を長くお待ちください。それと他の作品も良かったよろしくお願いします。ブックマークや評価を頂けることで、ランキングに載る可能性があって、ランキングに載ると人の目に付きやすくなります。

 ランキングに載ったり、閲覧数が多くなると、多少お尻に火がついて、空を飛べるかも知れない。あれ?

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