恐怖のインターホン
ピンポーン!
玄関でインターホンの音が聞こえる。時刻は午前1時。
何事かと思い飛び出すが、人の姿は無かった。
ピンポーン! ピンポーン! ピンポーン!
連続でインターホンの音が聞こえてきた。時刻は午前5時。うるさ過ぎる。
俺は怒りのままに飛び出すが、やはり人の姿は無い。
「お届け物です」
ドアをノックする音と共に、宅配の配達員の爽やかな声が聞こえた。ネットで注文した商品が届いたらしい。
手早くサインをして荷物を受け取る。
ピンポーン!
配達員が帰った直後、突然のインターホン。
俺はまだ玄関にいたため、今度こそ真実を確かめてやろうと勢いよく外へと飛び出した。
「誰もいない……」
音が鳴って直ぐに飛び出したというのに、辺りには人の姿は無い。
「くそっ、何なんだよ!」
夜中に鳴るインターホン。朝方から連続で鳴るインターホン。流石にノイローゼになりそうだ……
「俺の家、インターホンなんて付けてないのに、何で音が鳴るんだよ!」
有り得ない音が鳴っているという事実が、俺を不安にさせた。
実際にこんなことがあったら、かなり怖いと思います。