表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/31

3話 家族関係は微妙、けれど私は眠たい(-.-)Zzz・・・・

主人公は、若干クズイ駄人間。


兄と運命(笑)の再会を果たして、数日後。

他の家族達とも、会うことになった。


「可愛いなぁ、お人形みたいだ」


これが、父。

先程から私を抱き抱えて、顔をデレデレさせている。

ちょっと、キモい。


「……泣きも笑いもしないなんて……何だか薄気味悪いわ」


これが、母……らしい。

私を疎んでるようで、指一本触れようとしない。


ちなみに無表情は、デフォだ。

表情作るのとか、めんどいし……

それに、無意味だ。


「ふーん、可愛くないわね」


これが、姉……多分。

母親似だな。

恐らく6歳くらいなのに、化粧が母親と同じでケバい。


というか、母(仮)と姉(仮)が臭くて眠れないな……

香水のつけすぎで、最早公害レベルだ。


「お父様、マリアをお離しください。臭がってます」


兄が私の気持ちを察してか、抱き上げて家族達から引き剥がした。

そして密かに、消臭の魔法を使ってくれていた。


兄よ、気が利くではないか。

よくやった。


「え? 僕そんなに臭う!?」


兄の言葉にショックを受けた父が、半泣きで兄に聞いた。


「さぁ? お父様もそろそろ加齢臭には、気を付けた方がいいかも知れませんね?」


そしてそんな父に、兄がさらっと傷口を抉る。


兄よ、言い過ぎだ。

父はまだ(・・)加齢臭を発していない。


「ルイス……貴方は長男ですから、そんな気味の悪い子に関わってないで、さっさと勉強をしてらっしゃい」


ババアは私に冷たい視線を送ると、兄に微笑んで言った。


酷い言いぐさだなババア。

まぁ、私もそろそろベットで寝たいと考えていたが。


「ネイアーシェ、実の子にそんな言い方をするんじゃない。僕達の子供じゃないか!」


父がババアに怒鳴った。


うるさ……


「だって貴方、その子変よ! 気味が悪いわ!」


そして、ババアはもっとうるさかった。

金切り声でヒステリックに叫ぶ声は、正しく騒音。

ご近所トラブル間違いなし。


「部屋に戻ろうか、マリア?」


《うむ、眠たい》


私が念話でそう言うと、兄がこっそりと部屋を出て、私を部屋まで運んでいった。

今頃2人は、まだ言い争っているのかもしれない。


不毛な事だ……今日は、ババア達の悪臭やら、騒音で被害を被った。

もう、寝るとしよう。


「お休みなさい、マリア」


兄は私の頬に口付けを落とすと、私が眠りにつくまで頭をなで続けた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ