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20話 そして楽々な日々は続く

最終話、短いです。


「マリア様、ルイボスティーです」


目覚めと共に、温かい1杯が侍女から差し出される。


気が利くな、侍女よ。

やはり茶は眠りを妨げぬ、ノンカフェインに限るな。


「他国から取り寄せた珍しい果物もあるぞ、マリア」


そう言って差し出されたのは、ピンクの果肉を持つ独特の酸味を持つ珍しい果物。


うむ、中々美味だな。

次は北国で生産されている果物を頼む、王子。


「マリア、王都で人気のケーキもあるよ」


兄が腕に持つのは、王都で大人気のチョコとピスタチオのケーキ。

数ヵ月先まで予約で一杯で、手に入れるのは難しいレア物。


兄よ、流石だ。

前世からの長い付き合いで、私の好物を知っているだけはある。

チョコとピスタチオの組み合わせは、最高に上手い。


「マリアお姉様! 僕は新しい抱き枕を用意しました!」


弟が用意したのは、手触りのよいモコモコ抱き枕。

可愛らしい羊の姿をしていた。


そろそろ、冬だからな。

冬はモコモコに包まれて寝るのが、1番だ。

分かってるな、弟よ。


電波ヒロインなるものの到来から、早数ヵ月。

私は、いつも通りのぐーたら生活を続けている。

食っては寝、食っては寝の、繰り返される単調な日々。

けれど、何より愛しい平穏な日常。

私は色とりどりの世界など望まない。

そんなものには、興味はない。

大きな喜びはなくとも、大きな苦難がなければそれでいい。

私の人生に、もう絶望は必要ない。


――だから、邪魔する者には容赦しない。

面倒だが、全力で叩き潰すのみだ。






《うむ、今日も昼寝日和だな》


今日は晴天。

熱すぎず、寒すぎずの心地よい気温。

こうして、私の異世界ぐーたら生活は続いていく。


ここまでお付き合い頂けてありがとうございますm(__)m

色々突飛な内容でしたが、多くの方にお読みいただき嬉しい限りです。

大分早足で書いたので、その内ちょこちょこ修正します。

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