1話 ビバッ! 寝るだけ生活!
あらすじにもありますが、主人公がガチで怠惰です。
結構前に思い付いたやつを、設定をちょっと変えて載せてます。
自分的に結構シュールになる予定。
短いです。
――――めんどくさい。
それが私の前世からの口癖だった。
ついでに言うと、働きたくない、動きたくない、寝たいも私の口癖だ。
それは今現在も、決して変わることはない。
そんな私が前世日本で若くして死に、異世界で新たな生を受けたようだ。
“魔法と剣のファンタジーな世界に”
貴族らしき金持ちの家に生まれ、侍女達に面倒を見られる至れり尽くせり生活。
うむ、素晴らしいな。
異世界転生も悪くない。
ほぼ前世と変わらない生活だが、向こうではたまに仕事しなければいけなかったからな。
ファンタジーと言われれば、私はやったことはなかったが、前世兄のゲームプレイをソファーで寝転がって傍目に見たことがある。
そういった世界は、力が全ての実力主義な筈だ。
ドラゴンや魔物とかもいるかもしれない……興味はないけど。
しかし、きっと一部の人間達には喜ばれる世界なのだろう。
兄曰く誰しも魔法には、少なからず憧れを持っているものらしい。
けど、私は例外だ。
何故なら、そんな世界に生まれた私の感想は、“この世界にも魔法はあるのか”なのだから。
私は前世から、魔法使いだった。
だから、前の世界では隠された存在だけど、この世界はメジャーなのかくらいにしか思うことはない。
私にとって重要なのは、自分がいかに楽しく快適で楽な生活を送れるかだ。
他の雑事には、微塵も興味はない。
“怠惰な魔王”
私は前世で、そんな大層な二つ名で呼ばれていた。。
私には前世から魔法に対して、とてつもない才能があったのだ。
それこそ大国を相手に、戦争できると言われていた。
現に小国を、幾つか蹂躙したこともある。
そして今世で魔法があることに、すぐ気づいたのもその為だ。
いつもの癖で発動しようとすると、その効果を発揮した。
そこでこの世界にも、魔法があることに気づいたのだ。
魔法があると便利だ。
身の回りの全てを魔法で、楽にどうにか出来る。
邪魔する敵を、赤子の如く捻り潰すのも容易い。
だから、今世でも私は私らしく何が起ころうとも、誰が敵になろうとも、楽々ぐーたらライフを極める事を決定した。