嵐
掲載日:2015/06/09
今日の空は青が濃くて
その分すそは白かったので
まるで街の輪郭が
発光しているように見えた
そんな空の下の今日が
どんな1日だったかというと
あいかわらず自分というものを
もて余しがちで不安だった
帰り道に見上げた空は
やっぱり青と白が溶けていて
爽やかな飲み物みたいに
清々と街を覆っていた
どんなに世界がおぼつかなくても
空は変わらず美しい
それは昨日の私がきっと
知りたくて大切にしたかったこと
夕方、道を歩いていると
西空の下の方ばかりに
みごとに沈んだ雲の海が
分厚く 重くたゆたっていた
まっすぐ抜けゆく
冷たい風に
やたらと明るく
開けた太陽
なんのことはない、
あんなにきれいに
輝いた空は
嵐の前ぶれだったのだ




