とりあえず、登場人物でしょ2
時は少し戻り、ある家へ。
ドタドタドタ。
家の2階の階段をかけ下りる青年がいた。
俺の名前は高校探偵工藤s…。 ゲホゲホ…。
失礼しました。
俺の名前はすずっちぃ(すずむしだった気が…)。この家の次男です。
何で急いでるか? 寝坊したんだよっ。
リビングに向かい、何で起こしてくれなかったんだよ、というベタな台詞を言ってやろうとしたが…。
「すずむし。おはよう」
ふんわりとしたオーラをまとったお父さんに、のみ込まれ普通に挨拶を返した。
「おはようございます…。お母さんは…?」
まさかと思いながら聞いてみる。
「ん?あーちゃんはまだ寝てるんじゃないかな(笑)」
「やっぱり…。昼御飯が…」
軽く嘆いていると、お父さんから弁当箱をもらった。
「作っておいたよ。あと、その布は夜兎からもらったんだ」
「!?ありがとうございますっ。珍しいね…あの方が…(笑)」
と、のんびり会話をしていると…。
ガチャ。
「おはよ~…」
まだ眠そうな、これまたふんわりとしたオーラをまとったお母さんが現れた。
「おはよう。あーちゃん」
「おはようございます」
「二人ともおはよ~…。あれ?すーくん…。なんでいるの?」
「ひどっ…。俺家族なのn…」
壁にかかっている時計に目がいき、数秒ふりーずした…。
「遅刻じゃんっ!?いってきまーすっ」
「いってらっしゃーい」
二人に見送られ、久々にダッシュで学校に行きました。
一方、家にまだいる二人は…。
「ルーくん。おはよ」
「あーちゃん。おはよ」
お花畑が見える程のほんわかっぷりになっていた。
それから二人で朝食をとった。
すると…。
ピンポーン。
「この時間に誰かな?」
「俺が見に行くよ」
玄関を開けると、そこには娘の夜兎がいた。
とりあえず、登場人物でしょ3へ続く。