補足 イヌガミの高宮
このページは小説本編ではありません。
イヌガミの高宮は、作中の説明の通り、滋賀県犬上郡多賀町に鎮座する多賀大社がモデルとなっています。
なお犬上郡の実際の音は「イヌカミ」であり、濁りません。
しかし、作中においては「犬神」から「狼牙族」へと話を続ける都合上、「イヌガミ」の音を採用しています。
もっとも、元となった豪族犬上氏は「イヌガミ」であり、古代には郡の名も「いぬがみのこおり」と読まれていたようです。
また、高宮についてですが、近くに高宮町という町があります(中山道の六十四番目の高宮宿です)。
現在は犬上郡ではなく彦根市の所属になっていますが(元々市制が敷かれて分離する以前は彦根は犬上郡でした)、多賀大社本来の大鳥居はこの高宮町の中にあり、その間三キロの道が本来の参道であるとされています。
つまるところ、本来は「タカミヤ」(ハイテンプル?)が門前町として来るべきなのですが、これまた「けいおん!」ネタを放り込むための都合上、豊郷[トヨサト]にその座を譲ることとなりました(それ以外にもちょっとした理由はあります)。
高宮の語の採用は、大社を高宮に入れ替えても、「大きな神社」の意味は保たれるからというのも大きいですね。