表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
胸糞展開で倒されるラスボスに転生してイライラするので、ストーリフラグ全部破壊することに決めた  作者: 竜頭蛇


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/121

行商人略奪フラグ破壊



 鎧につけられた起爆スイッチが押される少し前、元皇国宰相クレランは王国の辺境を彷徨っていた。


 これ以上奥に行けば王国の辺境伯に見つかって撃墜されるし、戻れば皇国から撃墜される故の行動だった。


『おのれ、国に身を捧げてきたわしにこのような報いを!』


 怨嗟の声を上げながら、操縦のおぼつかないスピアをギクシャクと動かす。


『あれは……』


 クレランがしばらく彷徨っていると前方から商人の者であろう荷馬車が近づくのが見えた。


『何をするにしてもまずは腹が満たさねば』


 ここ数日、何もまともなものが食べられおらず空腹であったため彼は商人を襲うことに決めた。


「貴様ら、ワシはクレラン・ゴーン! 大義を成すものだ! 路傍の石ころに過ぎん貴様らに偉大なるワシの糧になる名誉をやろう! その荷馬車をワシに差し出すのだ!」


「ご勘弁を! これがなければ私どもは破滅でございます!」「皇国騎士がどうしてこんなところに」


 接近したクレランがコクピットから身を乗り出して、凄みをきかすと、御者をやっていた屈強な男が頭を下げて懇願し、荷馬車の幌の中から出てきた屈強な女が悲鳴をあげる。

 クレランは自分に対して平伏す2人の様子に気を良くして、調子に乗った。


「ははは! 石ころのそんな事情なぞワシが知ったことではないな! だがのお、貴様らが『クレラン様万歳!』と言って誠意を見せるのであれば考えんでもないぞ?」


「「クレラン様万歳!」」


「ほほほ! 声が小さいの! もっと大きな声で言わんか!」


「「クレラン様万歳!!」」


 宰相は自分の言うことを聞く2人の様子にさらに調子づき、無茶振りをすることに決めた。


「ワシの素晴らしさを体全体で表現して見せよ! ワシが気に入らなかった場合命はないと思え!」


 2人がポージングし始めるのを前屈みになりクレランは眺める。


「ほほほ、愉快愉快!」


 クレランの愉悦が絶頂に達した時、起爆スイッチが押された。


「ギョエエエエ!」


 ハッチを開いて身を乗り出していたため、爆発での即死を免れたが、余波で吹き飛ばされてコクピットから地に落ちる。


「く、クソ何だと言うんじゃ!」


 近くにあった茂みに突っ込み起き上がると凄まじい形相をした商人二人組がクレランを見下ろしていた。


「覚悟はできてんだろうな、ジジイ」


「やめろ! 話せばわかる!」


 クレランはボコボコにされた。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ