奴隷制推進フラグ破壊
『王よ、投降を!』
逃げられなかったのか、豪胆なのかは知らないが、アルゴ王は王の間にいた。
『投降をだとふざけるな! この武王アルゴ! どこにも逃げたりもせぬ!』
「奴隷を盾にして、城に引きこもっていた老いぼれがよく言うものだな」
『黙れ!』
胸糞のことを指摘すると、その場で顔を真っ赤にしてブチギレた。
そういえば、ゲームでもラスボスに煽られてあまりの怒りに憤死したと言うのが死因だったか。
『ワシは奴隷を増やして、国を豊かにしようとしておるというのに貴様らは真逆のことを! ワシに逆らうということは国を堕落させることであるとなぜわからん!』
『王よ。あなたが推進して審査や取り締まりを撤廃したせいで、盗賊崩れが略奪ついでに奴隷落ちさせる事件が各領地で頻発しております。我々は何度も審査と取り締まりを復活させねばと申したのに、無視し続けて。そのせいで各領地ともに力をつけた盗賊たちに疲弊させられております。あなたが折れないというのならば、もはやこうするしか無かったのです』
アルゴ王の怒声に対して、アロンダイト側の騎士がそう答える。
ジジイがやらかしたのは本編の前のことだっため、伝聞で酷かったとは聞いていたが、ここまで極端なことをしていたとは。
よくここまで無事だったものだ。
今までは戦で結果を残して莫大な利益を得ていたから、多めに見られていたというところか。
『黙らんか! 人の政策にケチばかり付けおって! 貴様らが弛んどるからワシの政策で問題が出るのだ! 貴様らの能力が低いことなどワシの責任ではない! それに貴様らそれでも武の国アヴァロン王国のものか通したいことがあるならば剣で通さぬか!』
『そんなにやられたいなら殺ってやろうではないか!』
アルゴ王がパラハラ上司のようなことを言った挙句に、煽ると、アロンダイト側の騎士の一人が剣を掲げて突っ込み始める。
『マスター、たった今魔力阻害の結界が発動されました』
『鎧が動かん!?』
『フハハハ! 常に勝者は決まっておる! 貴様ら下賎なものとは違うのだ!』
デマキから報告があると、突っ込んでいた鎧がかたまり、アルゴ王が勝ち誇ったように笑い始める。
どうやらこいつで全てを覆すためにここで待機していたらしい。
『まずは精霊鎧から回収させてもらおうかのう!』
「お前はアホか」
アルゴ王が操縦席に剣をつき込もうとしてきたので、剣を掴みそのまま握り潰す。
『あ!? ああああ!? き、貴様!? なぜ動ける!? もしやこの状況を想定して魔道具を?』
「持ってくるわけないだろうが。貴様は御託をこねてないでささっと死ね」
『ギャアアア!』
アルゴ王の鎧を通常攻撃でバラバラにすると沈黙した。




