奴隷大人買いフラグ破壊
アロンダイト公爵。
劣情を満たすために奴隷を購入し始めたはずが、奴隷たちの面倒を見るうちに、奴隷たちの笑顔の方が価値があるのではないかと思うようになり、奴隷たちのために慈善活動を行う大貴族で、性欲に打ち勝ち、奴隷の笑顔の尊さに気づいたことからプレイヤーからは大聖人と称えられる人物だ。
主人公たちとは奴隷を保護するために、買い取った時に遭遇し、ひどい健康状態の奴隷からアロンダイトは奴隷を虐待する変態と間違えられ、一悶着を起こし、後に帝国との戦争が激化した時に奴隷の盾になって死んだ時に誤解が解けることになる。
当時は感動的な話だなと思ったが、今思い出すと善人が正義マンに変態野郎と罵られて殺されるだけの胸糞の悪い話だ。
こんなところまで胸糞を隠蔽して仕込むとは製作陣はもはや気が狂っているとしか思えない。
「どうして従業員を素通りして、子供が? もしかして賊か?」
「賊は貴様だ。醜男。ここでは奴隷の売買は禁止されている」
「く、おのれ! こんなところで私の野望が潰えるというのか! 渡さんぞ! ここにある奴隷は全て私のものだ!」
いきなり捕まることになり、パニックになったのかアロンダイトは悪の首魁のようなセリフを吐くと、風魔法を放ち、天幕を破壊して飛んでいった。
鎧の起動音が聞こえるので、ここに自前の鎧を持ってきていたようだ。
鎧に乗って迎撃をする必要があるため、デマキに転移する命令をだそうと思うと、先んじて操縦席に移動した。
『マスターの魔力波のデータが集まったため、検知した魔力波を元にコマンドを実行しました。誤りはありませんか?』
「ない。時が立つごとにに便利になっていくなお前は」
『私は最高傑作なので、そこらにあるものとは出来が違うので当たり前です。それよりもマスター、私の搭乗数よりもそのポンコツの方の搭乗数の方が多くなっています。速やかな是正をお願いします。さもなくばそのポンコツを八つ裂きにして鉄クズに変えそうです』
「やめろ。あとで好きなだけ動かしてやる」
『承知しました』
嫉妬が凄まじいなこいつ。
『いくぞ! 騎士の誇りに則って!』
デマキとの生々しい感情と相対した直後、ロングソードを持った緑色の細身の鎧ーーアロンダイトの鎧がこちらに向けて駆け出してきた。




