奴隷オークション開催フラグ破壊
領地がもう一つ増えた。
暗黒平原の方は目下の脅威もないので、騎士団をすぐに立てずともいいが、王国と面している辺境はそうはいかない。
停戦しているとはいえ、王国のワンパクジジイことアルゴ王の存命中の現在は何かの拍子に侵攻してくる可能性が高いので、騎士団を編成しないという手は取れない。
本来であれば、領主交代の場合、ディアブロのところの騎士を流用すればいいが、ディアブロの裏切りに加担していたということで近衛騎士たちにしょっぴかれてしまっているので、こっちで集める必要がある。
「騎士団か。どうせ募集をしたところで、ボンボンのプライドの高い雑魚しか集まらんしな。素人を集めて訓練した方がまだまともになるか」
『マスター、魔力波の集まっている場所を発見しました。王族侯爵クラスの魔力反応も存在します』
「ほう、ちょうど良いではないか。俺自ら出向いてスカウトしに行くか。場所はどこだ?」
『ヴィラン辺境伯領西北の奴隷オークションです』
「殲滅だ」
騎士のスカウトをしようと思ったら、俺の土地で胸糞な催しをやっている馬鹿を発見できるとは俺は運がいいようだ。
こいつらを処分することの方が騎士団編成よりもよほど緊急性が高い。
「俺自ら現場に出向いて、始末する。デマキ、お前は俺をスピアの操縦席に転移させて、スピアごと俺を現場に送れ」
『承知しました』
スピアの操縦席に転移したと思う頃には、サーカスのような大規模な天幕の周りに仮面を掛けた貴族たちや大量の馬車が見える場所ーー奴隷オークション会場に到着した。
『貴様ら、無事でここから帰れると思うなよ、愚民どもが!』




