戦継続フラグ破壊
「我が領地が消し飛ばされた! ふざけるなよ! 間諜どもの報告が間違っていたでこれが済むことだと思っておるのか!」
アヴァロン王国の王城でアルゴ王の怒号が響き渡った。
周りにいる屈強な忠臣たちが老体から発っせられる大音声に震え上がる。
「王よ。皇国には本当に精霊鎧を保有しておらず、ましてや何者かが我が領地を消し炭にしたなどという報告も上がっていません。今回のこととは関係のない精霊の気まぐれかと」
「皇国に攻め入ったタイミングでたまたま精霊鎧乗りが気まぐれで極大魔法を我が領地に放ったとでも言いたいのか貴様!」
「ですが、しかし」
「黙れ! 事実をみろ! 貴様のところの間諜が偽情報をつかまさているに決まっておろうが!」
アルゴ王はそう決めつけると、さらに顔を赤く染める。
「ロード、貴様が精霊鎧を持たず、一番御しやすい国だと言っていたから皇国に戦を仕掛けたというのに、反撃をされるとは聞いておらんぞ! なんなのだ! 楽に領地を増やせると思ったら、大量の鎧をスクラップにされたあげく、我が領地を一つ更地に変えられるなど笑い話にもならんわ!」
無能な臣下のせいで虎の尾を踏んで、出費だけが嵩み、国民からの反感は計り知れない。
国を傾かせた愚王として後の歴史に名を残すことは決定したようなものだということにイライラしながらもアルゴ王は善後策を打ち出す。
「停戦だ! 皇国と停戦条約を結んで来い! 断れば雷の精霊鎧『トール』で二つの領土を消し炭にしてやると伝えな!」




