属領化フラグ破壊
城を吹き飛ばすと、肉厚の王国鎧が2体出てきた。
感じからして他の王国鎧とも異なるので、こいつらが今回のバカ騒ぎの下手人らしい。
「城ごと吹き飛ばされれば、苦痛など味わずに終われたというのに。殊勝な奴らだ」
「貴様あああ! 儂の城をよくも!」
「ディアブロ殿、王国鎧の性能の見せどころですなあ!」
ディアブロと呼ばれた鎧が兵装の長剣を構えて突っ込んでくると、もう一体の鎧も続いて兵装の長剣を構えて、こちらに突っ込んできた。
撃ち落とすために火魔法を放つ。
「ふふふ、いけませんなぁ! この大聖剣ディランダルは魔法を断ち切る最新鋭兵装! 魔法では……ぐああアアアアア!!」
「知らないわけがないだろうが、間抜けが」
それで断ち切れるのは魔力量の低い序盤のモブ敵の魔法だけだ。
中盤まで重宝する兵装だが、終盤ではモブ敵の魔法すら魔力量過多で切れないゴミ同然のもので、ラスボスの魔法は荷が勝ちすぎてる。
「うおおおお!」
過剰な信頼をポンコツ兵装にかけていた鎧が落ちていくと、避けに舵取りしたらしいディアブロ辺境伯が下半身を失い、煙を上げる鎧で迫ってきた。
長剣を振り下ろしてきたので、短槍で受ける。
「なぜ受けれる!? 儂の長剣には魔石と儂自身の魔力が乗っているんだぞ! 自分の魔力しか載せられん魔石なしのスピアが止められるはずがない! 動け! クソおおおおお!」
「それで精一杯か? ならば死ね」
魔力をさらに込めて、長剣ーーディランダルごと鎧を短槍で貫く。
「終わりだな。王国のアホどもにまた攻め込まれても面倒だ。領地を一つ滅ぼすか」
神の所縁のある土地として、王が管理する領地ーーキングスフォールドに向けて、威力を抑えた極大魔法『国墜』を放つ。
赤の極光で世界が一瞬染まると、王領キングズフィールドが焦土に変わった。
人のいない土地だが、脅しくらいにはなっただろう。




