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侵略フラグ破壊
前と引き続き、俺だけ赤く、一目で大隊の位置が相手側にバレるということで、遊撃隊長に任命された。
他の鎧に合わせて、ノロノロと移動してもしょうがないので、先にグール子爵領に入る。
まだ子爵の居城がある領都ではないというのに、至るところから戦火の炎と煙が上がっている。
『おい、赤いのがいるぞ!』『量産型の中でも最弱の赤か! 俺にやらせろよ!』
「希望に応えてやろう。雑魚ども」
『『うあああああああ!!』』
こちらに向けて近づいてくる二体の鎧を移動も兼ねて、短槍で貫く。
もう次の領地に攻め入る準備をしていたのか、大量の鎧が一堂に揃っている。
どうやらグール子爵領も落とされたらしい。
いくらなんでも弱すぎないか、王国の矢面に立っている土地に陣を取る武闘派たちだというのに。
まあこちらとしては、ばらけて交戦されるよりも、固まっていた方が都合がいいが。
「喜べ、長く苦しい大遠征もここで終わりだ」
極大魔法『乱刃』を発動して、赤い風の刃で大隊をバラバラに切り裂く。
「これでグール子爵領は奪還完了と言ったところか」




