周辺貴族戦争フラグ破壊
目標のゴールデンアクダイカンに近づいていく。
ゴールデンアクダイカンは走って近づくと逃げるため、ゆっくりと近づく必要がある。
大昔に錬金術師が黄金を集めるために作ったもので、急いで近づくと自衛プログラムが作動して、空間転移でその場から消えてしまうのだ。
「そのままゆっくり近づけば正面から近づいても逃げることは無い。兵装の短槍でつけば、一度で金塊を落とす」
上半身を動かすと難易度が格段に上がるが、歩行で動かし方のコツを掴んでいるので、ワンチャンそのまま動かせる場合がある。
ユノのセンス次第だが……。
「突けた!」
見事突いて、突き飛ばされたアクダイカンが金塊を落として、地面を転がった。
ネームドはやはりモブとは違うようだ。
アクダイカンはそそくさと立ち上がると「オヌシモワルヨノウ!」という捨て台詞を残してはその場から転移して消える。
金塊については後から回収すればいいので放置しとけばいいだろう。
このだた広い平原で取るものもいないだろうし。
「よくやった! 金塊はお前のものだ! あとで回収することにして、そのまま稽古を続けーー」
俺がそう方針を口にしている最中、また金塊を背負ったゴールデンアクダイカンが出てきた。
「これも倒せばいいんだよね」
「ヤレ」
立て続けにアクダイカンが出てくるとは、金の鉱脈ーーエルドラドがあるのかもしれ無い。
『マスター、複数の小型人造精霊鎧『アクダイカン』の反応を確認。地下にエルドラドがあります。掘り起こしますか?』
『アクダイカンに持ってかれるのも癪だからな。稽古が終わった後に掘り起こせ』
金があって困ることは無いので、稽古後にデマキに回収するに指示を出す。
それそのままにして置いた場合、たまたま領民が見つけて、外で売り始め、勘付いた周辺貴族がこの土地を欲しがって、ちょっかいを掛けてくることに発展することも無い話ではない。
武力でどうとでもできるが、つまらない小競り合いは少ないことに越したことはない。
「倒した」
「手際がいいな。そのまま稽古を続けるぞ」




