ヒロイン拷問闇堕ちフラグ破壊
『騎士様よお! 気取ってきたのはいいが、残念だったなあ! 俺は精霊鎧持ちだ! つまり最強で大正義ってことだ! 極大魔法『ウォータージャッジメント』!!』
相手の精霊鎧は両手を前に出すと、そこを起点として五つの水の奔流が発生して、こちらに迫ってきた。
「ほう。お前が正義を騙るなら、俺は悪になろう」
通常攻撃を発動して、魔法を発動している精霊鎧の腕を切り落とす。
迫ってきた水の奔流はコントロールを失ったことで、狙いがズレてこちらに当たらずに背後に飛んでいく。
『きょ、極大魔法だと!? ガブリエルの腕が!!』
叫び声を上げると、少女を人質に取ろうと思ったのか、少女の方に方向転換し始めたので、足も切り落とす。
『なんで何にもねえとこから斬撃が出てくんだよ!? 降参だ!! もうやめてくれ!!』
「馬鹿が! 俺は悪だと言ったはずだ! 貴様の指図は受けん! 俺のやりたいようにするだけだ! おい、娘! こいつはお前のやめてくれという懇願をどれだけ無視した?」
「か、数えきれないほどです」
「今から俺は貴様が数え切れないほどやめてくれと懇願するまで貴様を切り刻む!」
切断された精霊鎧の手足の端から順に細切りに切断していく。
『ぎゃあああ! やめてくれ! やめてくれよ! あんまりだろうがよ! そ、そうだ! 俺には実は悲しい過去があって!』
悪役に悲しい過去だと……!
俺がこの世において一番邪悪だと思う設定を口にしたな!
「貴様! 逆鱗に触れたぞ!」
『な、なんでだよ!? 理不尽だろうが! ぎゃああああああ!!』
切り刻むスピードをあげて、瞬く間に操縦席近くまでバラバラにしていく。
けたたましい絶叫を上げていた頭目がいきなりなんとも言わなくなったので、操縦席のハッチを切り飛ばして、中を確認すると、泡を吹いて気絶していた。
「堪え性のないやつだ」
障害物がなくなったので、残りの用事を済ませるために周りに残りがいないことを確認すると、ハッチを開けて殴られそうになっていた少女ーーゲームでのヒロインの一人であるユノの元に向かう。
「貴様! 他に捕らえられているもののところに案内しろ!」
「は、はい!」
ユノの後に付いていき、奴隷として売るために捕まっていた者たちを解放して、彼らに斃れている盗賊たちを縛らせると、領内の掃除は完了した。




