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偶然?で始まる 素晴らしき人生!!  作者: 保温地域の右手


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これが正解

「……そうか、そういうことか、よく分かった」


この時優雅が何度か死んで勘が悪いのか今更気づいた事が、自分は力が強くなったり何か強い魔法を撃てるわけでもなく死ぬ、もしくは他の何かの条件でロードするのだ。


「まさか、ロード……」


空の鳥を見ながらそういうと時が戻ったのかいつの間にか鳥が後ろの元の場所にいた、きっとロードと言うか死ぬかすれば時を戻せるのだろう。


「使いずらい能力だ、死に戻りって印象強いけど使いこなせばチート能力か!?」


まだ完全にこの能力を知ったわけではないが、これだけ知っていれば世界なんて楽に攻略して俺TUEEを実現できるかもしれない!


「てか、こんなことしてる場合じゃないんだ!」


女の人が轢かれ自分も轢かれた場所に走り出す、まさかあれだけ死んで無策は馬鹿なので警察、この世界で言う兵士に轢かれるのを阻止してもらうことにした。


(これならいけるか……)


表通りの馬車専用の道路?に兵士と少女がちょうど近くにいたのでタイミングよく兵士に坂を見せて助けてもらおう、もちろん体は鉄の重装備なので轢かれても問題はないはず。


女の人がどこかに行こうとすると馬がちょうどそこを通りそうになる、その時自分は兵士を呼んで見せた。


「あれ!兵士さんあれ見てください!」


兵士の体を半分無理やり後ろに向かせると迷いなく女の人の上に覆い被さり馬車はそれに気づいたのか右に寄った。


「よかった……これであの人はもう……」


やっと一難去ったと思うと背中を誰かに叩かれて振り向いた、すると突然強烈な眠気が5秒ほど続き一瞬で地面に倒れるように眠った、まぁ無傷では済まない。


目を覚ますと自分は手錠をかけられ見ず知らずの大きな部屋の中にいた、隣の人に今の現状を少し聞いてみた。


「あの、自分に何があったのかわかりますか?」

「ひっ!起きた!起きたぞ!誰か助けてくれ!!!」

「え?い、いや自分は何もしませんって」


まるで自分を化け物扱いする兵士にそういうが、逃げるように部屋の隅へと腰を抜かしながらも這いつくばるように逃げる。


(気分が悪い……なんだよ?そんなに悪いことしたのかよ……)

「何?慌てることは無いさ、着いてきなさい」

「わかりましたよ」


扉の外へと何が起きているかもよくわからずに出たら、そこはまるで裁判所の中であった。


「被告人含め弓神教を国家転覆の罪で無期懲役、異論はもうないかね?」

「……」

「いや、えっと、まさか俺?」


苦笑いをして聞いてみるが頷くことも何もなく優雅は兵士達に強制的にどこかへ連れて行かれる、まさかあれだけ命をかけて救ったのが国家転覆?それとも他の。


「抵抗はするなよ!」

「な、なんでだよ!!!俺が何をした!?」

「黙れ!」


小さな箱の中に詰め込まれる、中はとても窮屈で体の骨という骨から痛々しい音が鳴り続ける、自分はまだ耐えているが本当に怖い、無期懲役がマシと考えられるほど元ができた人間でもないし。


(身体中痛い……心臓も冷えたような感覚だ……どうすれば弁明なんて、とか言っても決定事項か)


もう何もかも諦めかけているがせっかくの異世界転生だ、こんなしょぼい能力を役に立たせられる機会なんて、いや、こんなぴったりな機会は今以外にあり得ないだろう。


(そうか!今ロードすればいいのか!)

「ロード!)


少しの息で能力を発動させた、やっとあの痛みから解放され目を開けるとそこは馬車の通る道の隅に立っていた、女の人が轢かれる1分前の光景だ。


「……」


何も考えられずに目を見開いてただ目の前を見るだけで、この目には既視感があった。


転生前自分の学校でいじめられている子を初めて見た時の目だ、自分のことで精一杯だったあの時は助けはしなかったが今はどちらを選んでも地獄かもしれない。


「俺……俺は人を助ける主人公みたいに上手く生きられないんだよ!クソが、あぁもう!目が離せねぇし、どうかしてんのかよ!」


少し遠くにいる女の人を見つけて疾走し手を掴み後ろに引っ張る、今回は判断が早かったのか轢かれることもなく巻き込まれることもなくなんとか正規ルートで来れたようだ。


「すみませんでした!!」


兵士になんでさっきは捕まったのか理由もわからないがとにかく逃げるように走った、人々は自分から距離を取るがこれでいいのかもしれない。


「フハハ……!俺はやったんだ!人を救った!!!」


優雅が転生して生きた合計時間(眠った時間も含め)6時間、優雅が転生してから経ったこの世界の時、20分。


「ま、待て待て!君だ!」

「なんです?」

「テロでも起こすつもりか?」


人は一人でもいれば群がる習性があるのか自分の周りに人が集まってきた、自分は何を言われているのかわけがわからない。


「その魔力はなんだよ?」

(魔力なんてあったんだ)

「自分魔法とか使えませんよ?」

「だとしてもだよ、そもそも魔力の色が白と黒ってなんなんだよ」

「だから知らないって、関係ないんだしもういいだろ」


群衆を振り切ってまた走り出して逃げた、この先自分がどう生きればいいのかを考えたいのだがどうも今が忙しく未来は見れない。


「ま、またここか?それにまたこの人……」

「初めましてだろ?その前に白騎士は思ったより強くてな、まだ討伐できていないから近づかない方がいい」


白騎士というものがいったいどういう生物なのか知らないが強いのかもしれない、普通に近寄りたくはないが騎士の装備を少し欲しくなった。


「その騎士の装備って奪っていいんですか?」

「倒せるならな、ただあんたじゃ勝つことは無理だ」

「大丈夫大丈夫!俺はここでなら法にだって勝てる男さ!」


馬鹿を止める気はなく諦めたのか憐れむ目で優雅を見つめている、そんなことは気にせず自分はどんどん奥の薄暗い建物の並ぶ、人が消えたところへと来た。


「ここか、雰囲気あるなぁ」


気は緩めず進んで行くと奥で兵士と戦う白騎士達であるはずのものが戦っていた、兵士は魔力を駆使してなんとか戦うが白騎士三人は魔力を一瞬だけ大量に使うことによって恐ろしい一撃を出している。


(盾で防いでも死ぬのかよ……それもただの剣だろ?)


兵士が盾を構えるが剣で盾ごと両断されているのを見た、自分はせめて白騎士の暗器であるはずの短剣を腰から引き抜き走って逃げた。


もちろん白騎士は気づいたがそこまでいらないものだったのか振り向きはしなかった。


(よしよし!いい感じだ!)


離れようとした時気づいたが、白騎士は自分の存在を相手にしなかったわけではなく薙ぎ払い攻撃であたり一体の生命体を、蹴散らした。


自分は死なず両足切断された。


「うっ、ぐぅぅ!!!」


馬鹿な気を起こしたことに今更後悔していてどうすればいいか分からない、ロードといいたいが肺が痙攣するようにただ息を吸うことに夢中になっている。


「や、やめろ!」


予想通り自分は槍で突き上げられ地面に捨てられ死んだ、痛みは十分にありロードを使えれば良かった。


だが今回は予想外でセーブ地点が白騎士と戦う兵士達を眺めている所からだ、逃げようと後ろを振り向くが魔力で生成された剣が何本も自分に飛んできて避けるので精一杯だ。


「死にたくねぇ!」


兵士達の後ろに隠れると範囲外になったのか魔力剣は飛んで来なかった、だがこれでは逃げられない。


(こんな異世界転生……後半でしか見えねぇ辛さだぞ!?)


まぁ死んでも死なないのは正直辛いで語り切れるものじゃない、それにこんな逃げようもない最悪な事態の対処の仕方なんて。


(どうすればいい……この兵士達は確かに強いが、相手が強すぎるな)


飛んでから魔力剣に強すぎる白騎士、今のところ白騎士を魔力剣へ誘導して自分に飛んできたのを避けていい具合に当てる作戦なら行けそうだ。


(誘導して当ててみるか、これしか逃げる方法はなさそうだ)


白騎士に石を投げまくりなんとかこっちを標的と思ったようだ、兵士達は逃げろとずっと言うが逃げられやしない。


魔力剣に近づくとやはり自分に吹き飛んできた、3本目を白騎士に当てると体を貫通して突き刺さり即死性なのか上から5本の魔力剣が出現して白騎士をさらに刺して殺した。


(こんなのと戦うあいつらはどんな気持ちなんだ)


兵士に同情しながらもさっき殺した白騎士の大剣を持ち上げ落とすようにもう一体に叩きつけた、自分に気づくと仲間を殺されたのを発見して悲しみが来たのか自分の剣を投げ捨て仲間を抱き抱えている。


「えぇ……」

(魔物でしょ?なんでこんな)


この光景を複雑な感情で見ていると白騎士の投げた小石で頭は吹き飛んで簡単に死んでしまった。


セーブ地点は運がいいのか石を投げられる5秒前あたりだ、考える前に魔力剣の方へと向かうともちろんついてきてそいつも殺した。


残り一体になると兵士は全員でそいつに攻撃していた、離れて座って眺めていたらいつの間にか倒したのか歓声が上がっていた。


「ありがとう、きっとこのまま戦っていたら皆殺されていたよ」

「隊長……その者には近づかない方がいいです」

「なぜだ?まさか魔族なのか?」

「というより……魔物や魔族と違う、ドロドロと魔力が垂れ流れていて」



魔力の動きがわかる人間が一定数いるのかやっと今更気づいた、なぜ自分がこんな扱いをされるのか。


それは魔力の在り方、普通の人の魔力は上へと昇るように見えるが優雅は黒と白色の魔力が上へと昇ると重さがあるかのように水玉に似た様子で自分の頭上で溜まり落ちていく。


「とは言え恩人だし襲ってこない、生まれつきの何かだろう?」

(生まれつき?まぁ、転生してからこうだと思うし)

「そうです」


周りも警戒を解き死んだ仲間を1箇所にまとめて無言で列を作る、自分は隊長と呼ばれていた者の隣に並ばされた。


「え?」

「恩人とは言え服装と魔力が変わっているからね、ついてきてくれるかな?」

(断れ……ないよな)


頷くと皆が隊長の歩くところへとついていく、自分もそれに合わせて向かうが一体どこに行くのだろう。


「皆!そこで待っていてくれ」

「はい!!」


店の隣の路地裏に兵士達はまとまって入って行き、自分は服屋の中に無理やり入れられた。


「約束してくれ、絶対にこの世界では転生者とバレてはいけない、だから服を変える!拒否権はない」


小声でそう言われるが自分はなぜバレたらダメなのかよくわからない、確かに無双系のはよく漫画で見たがまさかそれで誰かがやらかしたのか?


「まぁ、これを間違って買ってしまったからとりあえず着てくれ、あっちだ」

「うっす」


試着室で服を着てみたが案外似合っている、とはいえ少し違和感は自分の中だけであった。


「魔力が少し施された服になるとさっきのドロドロした魔力は消えたな、ヨシ!!」

「これで一般人に見えますか?」

「見えるぞ、ただ魔力が消えたな」


魔力が少し加えられた服を着ただけで魔力がオーラのように出なくなったようだ、まぁ自分に害がなければそれでいい。


「でも支障がなければこれで」

「稀に魔力を持たない者だっているからな、安心してくれ」

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