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偶然?で始まる 素晴らしき人生!!  作者: 保温地域の右手
優しさを買えば対価もある

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14/15

出来損ないにはむずいですよ

「お前ほどの心配性なら聞いてるだろ、ライム……俺は何されたって許す、だからどうかチェムネだけは救ってくれ!俺には分かる!!この子以外にお前には何もない、そう感じるんだよ!」


今までライムは自分がいない間にチェムネが殺されないかなどの心配でなかなか家から離れられなかったが。


扉越しにそう言うとライムは静かにこの家を出た、すると外から何かの衝撃波がきたので窓を開けて確認ふると地面が抉れていた。


「ユウガ、私には言う勇気がなかったのだけれど彼は常に私からのあの命令を待ってた、本当は私が救ってと言うべきだったの」

「限界が近いくせに何言ってんだ、あいつは人を信用しないくせに自分から何かしようともしないから何も進まない、分かってるだろうが?」

「分かっててもできないことはあるの、あなたもそうでしょ」

「なんか言い返せねえ」


まさかのこの話が終わった瞬間にライムが黒結晶を持って帰ってきた、そもそもこの国から黒結晶を撮りに行くとなれば30kmは進まねばならずサカムも討伐しなければならない。


それをたった1分半で終わらせたライムはメティアの言った通り肩書だけではなかった。


「今までごめん、自分がこうしてれば済んでいたはずなのに無駄に苦しませて」

「あなたが動いたきっかけはユウガよ?どうせあのことも謝ってないなら謝りなさい」

「いいやあれは違う、あの瞬間急にこうすればいいんだって思いついたんだ」


初めに会った時はこんな言い訳を言うような人間には見えていなかった、だが人を殺しかけてこの態度は流石にどうかと思う。


「そんなことより黒結晶を使っちまおう。」


黒結晶をチェムネの結晶にぶつけると二つは同じタイミングで崩れ落ちていく。


(俺の予想では一ヶ月はかかる依頼だと思ってたが2日程度で済むとは、やっぱ俺すげえんじゃねえ!?……そりゃないか)


本当は自分ってアニメキャラみたいに強くはないと思い込んでるだけで強いんじゃ、と思ったが今まで何度も死んだので希望も何もそもそもなかった。


「あー……依頼終了か?」

「そうだ、さ!とっとと帰れ」

「次からそういうのやめてね、あ!ユウガは来れる時また来てね!」

「そうさせてもらう!いい体験になった!」


ライムが玄関へと押しやってくるので自分から外に出た、地面はまだ抉れたままだった。


「さてと、俺はどこで待ち合わせをすればいいのやら」


街を彷徨ってみたが全く姿は見当たらなく逆に心配になってきた、早歩きで冷や汗を流して探すが見つからず疲れて地面に座る。


「おいおい、全く見当たらんぞ」


しばらくぼーっとしていたらキーノがこちらへと一人で走ってきて不安になった。


「どうした?」

「て、店長が!」

(死んだか!?)


この言い方的にアニメでは死んだ!だとか何だとかであるがかなり違った。


「僕を着せ替えるためにアイドルから服を盗んで捕まりました……」

(圧倒的自業自得!)


まず着せ替えという時点で訳がわからない、たしかメティアは一度アイドルから服を盗んで捕まったらしいがまたなのか?


「しかもフミコさんはもう知らないと言っていて……助けてください!」

「まぁ俺もあの人がいないと生きていけないだろうし、ただ1日休ませてくれ!眠気が俺を殺そうとしてる」

「も、もちろんです!」


ユウガは宿に素早く連れてかれ奥の部屋のベッドに放り投げられるように寝かされた、一体何があって店長を助けようと思っているのだろう。


「そういえばフミコは今どこに?」

「アイドルの方のマネージャーにされちゃいました……店長がいればなんとかなるのに」

「メンバーほとんど壊滅かよ」


どうすれば刑務所からメティアを脱獄させられるか考えた、今残っている可能性を見つけようとしたところチェムネの兄だけしかいない。


(一応救ったも同然だし罪もなかったことにしてくれっかな)

「俺ちょっと外行ってくるわ」

「もうですか!?魔力もほとんどないのに」


実際キーノが心配しているのは魔力が切れたら立っていられなくなることだが、ユウガは全く魔力に詳しくもないので歩く時は魔力を使っていない。


「大丈夫だってw心配性だなー、行ってくるわー」


一人宿に残してしまったがまぁ大丈夫なはずだろう、白騎士がまた危機を消してくれるはずだし。


騎士団の館に行くと門番にも止められず逆にチェムネの兄のところまで連れて行ってくれた。


「な、なぜもう帰ってきたんだ?」

「そりゃあ治療は成功したんだ!」


実は兄も気休めのための治療をさせていた、言ってしまえば必ず死ぬようなものを治せという無理難題を押し付けていた、もちろんその事実ですらとても胸が痛くどうしようもない現実があった、だがそれも今では消えて泣き崩れていた。


(そこまでのことだったのかよ)

「ありがとう!私が1番救われたよ、マジありがとー!テロリストもデモ隊も今のところ静かだし会いに行ってきても良いかな!!」

「その前に一つ願いを聞いて欲しくてきた、メティアの件で」


今回の依頼を達成したら"今まで"のメティアの罪を帳消しにしてあげると言われた、だが今回の場合は今まではなく今なので条件的にはどうなるのだろう。


「兵士さーん!釈放させちゃって良いよ!」

「しゃっ!キタコレ!」


異世界を死に物狂いで攻略してみた結果ここまで物事は上手く進んだ、それとも今回が上手く進みすぎたのか?


「それじゃあ私は愛しの妹に会いに行ってくるよー!」

「あ、はい」


自分はこの部屋に取り残されたままなのでとりあえず館を出た、宿に戻る途中メティアのことを忘れかけていたので刑務所に出迎えに行こうと思うがそもそも場所を知らない。


(メティアさん一人で大丈夫か……?、まあどうせ帰ってくるか)


不安なんて考えずに宿の部屋に帰るとキーノがメティアに抱きしめられていた、そしてキーノ自身は胃もたれをしている時のユウガの顔だった。


「やあユウガ!めっちゃ早く依頼終わったね、それに信用?うーん、それはないか、でもあいつを動かすとは凄いね!」

「そんなに動かないやつなの?」

「肩書が多すぎるといろんな人間からどう動いても批判されるからね、例え今は姿を隠していても過去が怖いんでしょwださいよね」


確かに有名な人間ほど頭のおかしい者から大量に叩かれるだろう、しかもそれは歴史並みに生きた人間にとってトラウマになるのは確実だ。


そのくせ親友であるらしいのに酷い言いようだ、優しさはないのか?


「ひでえ、とりあえず俺はもう疲れたから寝ますね」

「ちなみにユウガが休んだ後にすべきことはライムから戦い方の基本を学ぶことと、フミコを取り戻すことだ」

「最後のは店長がやれば?」

「でもユウガがやるべきだ、彼にはこの先様々な困難を打ち破ってもらうんだからいろんな方面で強くなってもらいたい」


いつの間にか眠っていた、どうやら今回は酷い夢を見ることなくちゃんと休めたらしいが腹が減った、まともなものを食べた記憶がない。


「フミコは正直バイトしてるようなもんだから先にライムに会ってきてね」

「分かりましたー」

(でもあいつにはなんか嫌われてるような気がするんだよな)


この世界ではなぜか体力の回復が早い気がする、普通の感覚がわからなくなってきているような。


「おや!君はユウガ君だね!!妹はすっかり元気になったが後遺症のせいでまだ寝ている、だが安心してくれ!私がいる限り何事も起きさせはしないよ!」

(……違和感しかない、妹のことになると結構本気になってるがシスコンか?)

「それも気にはなったけどライムのことで来たんだ」

「あぁ、それなら聖堂にいるよ!」


まずシスコンであるのは確定した、もしかしてだがライムを医者にした理由は治療を成功させられる可能性が彼以外なかったからじゃないかと思う、リスクを取ったのかリスクを取り除いた後なのかはしらないがよくもまあライムなんて信用したものだ。


今ライムは居場所をなくしている可能性も視野に入れてここに来た、だがまさか一応魔王なんかの肩書きを持っていたのにそんなそんざいがそこにいていいのだろうか?


周りの人に聖堂の場所を聞きなんとかたどり着くと本当にライムがいた。


「自分から来てくれるとは随分と都合のいい、さあ行くぞ」

「待て待て、いきなり転移させられるのは結構キツイからやめてくれ!」

「あの件で少しは戦闘ができるようになったろ?自分はお前の用件も知っているから私の用件も聞いてくれ」


もしかしてだがかなりの難題を言われるんじゃないかと思ったが、自分のかっこいい姿を見れるのならなんだってするという気持ちだ。


「デモ隊や大悪魔と人生で対峙することは必ずあるはずだ、そのタイミングで組織を崩壊させるために二人で」

「俺をなんだと思ってる!?それにこっちは店長ルールでやってるからそんな時間あるわけない」

「必要な時だけ召喚するからそこを頼む!もう自分に協力してくれる生命が君かあの子くらいなんだ」


結構本気で断った理由は店の時間、それとそんな戦闘力や頭なんて持っているわけではないから主人公のような人生は向いていない。


ただ協力してくれる生命がユウガくらいというがメティアを頼ればいいだろう、なぜ親友を頼らないのだろう。


「店長を頼ればいいでしょ!」

「あいつは面倒くさいことは基本手伝ってくれない、まあ理由こそもっともだったからこそ誘っても意味がない」

「じゃあ俺を動かすためには店長から許可を得てくださいね」

「もう許可は得てる」


きっと店長はユウガのことなんて全く気にかけていないのか大事にしないのか、まあ店員を奴隷と思うような人間なのだから当たり前かもしれない。


「報酬」

「うーん……女神に召喚されたんだよな?ならそんな報酬なんて求めないでなんとなくの流れで承諾して欲しい」

「俺は幸せに生きられるならそれでいいの!今も十分幸せだからそんな重い内容は無理だ」

「お前は幸せを壊したことがあるから無くす恐怖も知っているはずだ、あまり関わっていない人間でも死なれたらきっと自殺するだろうなぁ」


何が言いたいのか訳がわからない、確かに前世のことを言われているのはよくわかるがこの世界ではまだ無くす恐怖なんて知らない。


「何が言いたい?」

「キーノだけがこの作戦に加わった」

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