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魔王の日常

この作品はある世界の魔王に転生した男の話である…

※この作品はフィクションです。

※この作品は完全オリジナルで作られています

 魔王の日常

            作者 ソードハート(仮)

 ある時、この世界に魔王が現れた。

 この魔王はみんなが思っている様な人を襲っている訳ではなく魔王城「クラム城」に引きこもっていた。

 魔王の名前はクラム。城の名前が自分の名前なのは、特に名前が思いつかなかったかららしい。

 クラム「あー暇だわ、本当にやることがない。」

 クラムは身長180cmの男だ。普通に強い。

 クラム「暇だしゴブリンでも狩って金貯めるか。」

 ???「それならば東のソード山の麓にゴブリンの巣がありますぞ。魔王様。」

 クラム「お前は…誰だっけ?」

 グランド「お忘れですか⁉︎魔王様!私は執事のグランドですぞ!」

 クラム「あーあいつか。やっと思い出したわ。めんご!」

 グランド「謝らないでください!私がもっと早く名前を言っていれば…」

 クラム「まぁまぁ落ち込むなって!ゴブリン狩りに行くぞ!」

 ゴブリン達「グァァァァァ!」

 クラム「えい!」

 クラムが投げた火球は千を超えるゴブリン達が灰になる程の威力だった。

 クラム「イェーイ!魔石ゲット!」

 グランド「冒険者協会へ売却しに行きますか?」

 グランドは身長175cmの老人。だけど白金冒険者という最高ランクの冒険者でも勝てない程強い。

 クラム「うん、行こう。」

 冒険者協会の人「魔石100個…凄いですね!ラムク様!」

 あ、そうそう、俺は冒険者協会内ではラムクと名乗っている。文字、並べ替えただけだけど…

 クラム「ありがとう、じゃ換金してくれ。」

 冒険者協会の人「はい!この量だと…白金貨2枚ですね!」

 この世界のお金の基準は前の世界とは違うみたいだ。銅貨1枚で1円ぐらい銅貨100枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚、金貨100枚で白金貨1枚、白金貨100枚で黒金貨1枚となっている。だから白金貨1枚は日本円で100万円ぐらいだ。

 クラム「ありがと、じゃ。」

 クラム城に帰った俺は飯を食った。

 クラム「もぐっ!もぐもぐもぐもぐもぐもぐ!(うっま!めっちゃ美味いじゃんこれ!)」

 グランド「喜んでもらって何よりです!魔王様!」

 クラム「よく喜んでいると分かったな、なぜだ?」

 グランド「お顔を見れば誰でもわかりますよ。」

 顔を見ただけで気持ちがわかるものなのか…勉強になる。

 クラム「そう言えばこの世界に来て2ヶ月か…」

 俺は前世ではニートだった。家に引きこもってゲームばっかりしていた。そして何年かぶりに外に出て外を歩いていると、女の子が車に轢かれそうだったから助けたらこうなった。

 クラム「そう言えばあいつはどうした。えーと名前は…」

 グランド「カゲですぞ。」

 クラム「あーそうそうカゲだ!」

 カゲは忍者みたいに何処からともなく出たりする。神出鬼没なやつだ。魔王軍は今の所俺、グランド、カゲの三人だ。なので魔王城のセキュリティーはガバガバである。

 カゲ「お呼びしましたか、魔王様。」

 クラム「うわっ!なんだカゲか…呼んでないぞ。」

 カゲ「では失礼します。」

 カゲは男で多分魔王軍の中で一番足が早い

 クラム「まじ、びびったわ。」

 グランド「魔王様、夜も遅いですし、もうお休みになられては?」

 クラム「そうだな、寝よう。」

 次の日

 クラム「今日、ドラゴン退治に行こうかな。」

 グランド「本気ですか⁉︎ドラゴンはこの世界で最強の種族ですぞ⁉︎」

 クラム「うん。分かっているけれど戦ってみたいんだ…」

 クラムの口は笑っていた。

 グランド「……分かりました。行きましょう。」

 クラム「最強種のドラゴン…楽しみだぜ…

 」

 グランド「ソード山、山頂にソードドラゴンがいます。そこが一番近いでしょう。」

 クラム「分かった。そいつを倒すぞ。」

 ソードドラゴン「ガァァァァァァ!」

 クラム「こいつがドラゴンか…倒し甲斐がありそうだ…」

 グランド「魔王様、ソードレインが来ますぞ!」

 ソードドラゴン「ガァァァァ!」

 クラム「うおっ⁉︎」

 クラム「想像の何倍も…強い…!」

 クラム「だけど…こっちの方が…強い!」

 ソードドラゴン「ガァ?」

 クラムが放った電気玉でソードドラゴンが飛ばしていた剣からソードドラゴンに感電した。

 ソードドラゴン「ガァァァァァァァァァァァァ!」

 クラム「やっと倒したぜ…」

 グランド「お見事ですぞ、魔王様!」

 クラムがそんなことをしている間に王都で一人の青年が召喚された。

 

 

 僕の名前は望月秋もちづきしゅういさまし高校2年生だ。僕は家に帰っている途中、急に足元に魔法陣が現れて、気づいたら知らない場所にいた。

 秋「いてて…何処だここは?」

 ???「おぉ勇者の召喚に成功したぞ!」

 秋「あなたは…誰ですか?」

 キング「わしの名はキング、このドリム王国15代目の王だ。」

 秋「王様なのか…」

 キング「勇者様のお名前は?」

 秋「秋だけど…」

 キング「シュウ様ですね!おい!シュウ様を魔力石のところに連れて行け!」

 側近「ははっ!」

 僕は何やら魔力石?という所に行くらしい。

 キング「シュウ様、この魔力石に触れると適正属性が分かります。」

 僕が魔力石に触れると、白、黄緑、赤、青、黄、茶色が魔力石に輝いた。

 キング「おお…!闇以外の全属性に適性があるとは…!」

 この世界には七つの属性があるらしい。風、火、水、雷、土、闇、光属性があるらしい。

 キング「シュウ様!今までの勇者の中で一番属性が多いです!」

 秋「へ〜僕って凄いんだ。」

 キング「最近魔王が出現して国民達は皆、不安なのです。」

 キング「どうか魔王を倒して国民を安心させてください!」

 秋「いいけど…装備は?」

 キング「そうでした!」

 キング「この国最高の防具と聖剣を持ってこい!」

 僕は勇者らしい。驚きだ。

 キング「シュウ様、これが聖剣ゲネリアンです!」

 秋「ありがとう。」

 この世界の魔王は悪い奴なんだろう…多分!

 キング「では国民に向けて一言お願いします。」

 僕は王の間からバルコニーに出た。

 秋「魔王を倒すぞ!」

 国民達「わぁぁぁぁぁぁぁ!」

 こうして勇者シュウは魔王を倒す旅に出た。

 その頃、魔王は…寝ていた。

 クラム「あと30分…あと30分だけ…」

 グランド「それで10回目ですよ!お金を稼ぎに行くのではないのですか!」

 クラム「そうだ…金がない…」

 グランド「冒険者協会で依頼を受けてみてはどうでしょうか?」

 クラム「そうだな、行こう。」

 冒険者教会の人「今日の依頼はどうなさいますか?」

 クラム「今日はホブゴブリンの討伐に。」

 冒険者協会の人「頑張ってください!」

 俺は勢い良く冒険者協会を出て、ふと気づいた

 クラム「そう言えばホブゴブリンって何処にいるんだ?グランド、分かるか?」

 グランド「南のナンセーイ塔にたくさんいるらしいです。」

 クラム「そこに行こう。」

 俺はナンセーイ塔に向かった。だがそこにはホブゴブリンだけではなく俺の10倍以上大きいドラゴンがいた。

 クラム「おいおいおい…ドラゴンがいるなんて聞いていないんだが?」

 グランド「この辺りにはドラゴンは滅多に来ないと討伐書の注意事項には書いてあったんですが、なぜいるのでしょう?」

 クラム「よし、めんどくさいから必殺技を使うか。」

 グランド「必殺技なんて、あったんですか?魔王様。」

 クラム「酷くない?グランド。一応、俺にもあるからな。」

 グランド「早く見せてくださいよ、魔王様。」

 クラム「今からやるから見とけ、我が前にたちはだかる愚かな者よ闇に呑まれ、後悔しながら死ね!死雨デスレイン!」

 ナンセーイ塔の周りに真っ黒な雲が現れ、漆黒の雨が降った、その黒い粒に当たった魔物は当たったところから闇が広がり呑まれて消えた、ゴブリンもホブゴブリンもドラゴンさえも闇に呑まれ、一瞬にして消え、ナンセーイ塔は静寂に包まれた。

 クラム「これが俺の必殺技だ!」

 グランド「まさか魔王様にこんな必殺技があるとは…感服いたしました!」

 クラム「これはゴブリンの魔石…これはホブの魔石…」

 グランド「魔王様?何をしているのですか?」

 クラム「魔石の分別だ。分けないと冒険者協会に怒られるからな。」

 グランド「では魔石を売却しに行きましょう。」

 クラム「待て、ナンセーイ塔に宝がないか調査してから行くぞ。」

 グランド「分かりました、カゲに伝えておきますぞ。」

 結局ナンセーイ塔には何もなかった。あったのはよくわからない小石ぐらいだった。

 冒険者協会の人「ゴブリンの魔石100個…ホブの魔石20個!ドラゴンの魔石1個…ん?…ドラゴンの魔石⁉︎」

 クラム「どれぐらいになる?」

 冒険者協会の人「少々お待ちください…黒金貨1枚になります‼︎やりましたね!」

 クラム「よっしゃああああぁ!」

 俺は冒険者達に白い目で見られた(笑)

 

 二ヶ月後

 俺は今ルンルンの気持ちで魔王城にいる。なぜかって?念願の黒金貨をゲットしたからだ!黒金貨って日本円で一億だからな、凄い大金だぞ⁉︎何に使おうかな?やっぱりセキュリティー強化かな?妄想が尽きないな。

 魔王は今日ものんびり過ごしていた。しかし、勇者は…

 秋「ハァァァァ!」

 スライム「キュー!」

 秋「マホ!魔法を頼む!」

 マホ「ファイヤボール!」

 スライム「キュ〜」

 秋「やったな!」

 マホ「うん!」

 彼女の名前はマホ。身長145cmの女魔法使いだ。なんとドリム王国で一番強い魔法使いらしい。本当に凄い。

 秋「まだまだスライムがいるから倒すぞ!」

 マホ「わかった!」

 スライム達「キュキュー!」

 秋「くっ…こいつら力で勝てないなら数でってことか…」

 秋の周りには15体のスライムがいた。

 秋「マホ!ファイヤアローを使え!」

 マホ「分かった!ファイヤアロー!」

 彼女は恥ずかしがり屋だ。最近は少し打ち解けてくれている。ちなみに身長が低いのがコンプレックスらしい。

 秋「ありがとう!マホ!マホがいなかったら危なかった…」

 マホ「いや、勇者様が頑張ったから勝てたと思う…」

 秋「いや!マホが頑張ったから勝てたんだ、ありがとう!」

 マホ「そう言われると、嬉しい…」

 秋「よしっ!魔石を換金しに行くぞ!」

 マホ「待って…早い…」

 冒険者協会の人「スライム16体の討伐おめでとうございます!銀貨五枚になります!」

 秋「ありがとう。マホ、城に帰るぞ。」

 マホ「疲れてるのに…ちょっと休ませてよ…!」

 まだ勇者の冒険者ランクは銅級冒険者。ちなみにランクは銅、銀、金、白金等級冒険者まである。ちなみにクラムは金等級冒険者だ。

 そして魔王城では…

 クラム「勇者が出たらしい、まだ雑魚だし放っておいてもいっか。」

 グランド「今頃ですか⁉︎勇者召喚からもう2ヶ月経つんですよ!」

 クラム「うん、今頃。」

 グランド「……はぁ。もう呆れましたよ。魔王様…」

 クラム「魔物図鑑でも見るか。」

 グランド「無視しないでください!」

 クラム「ん?このドラゴン…」

 魔物図鑑の最後らへんのページにどこかで見たことあるドラゴンが載っていた。

 クラム「グランド、こいつ…」

 グランド「ナンセーイ塔にいたドラゴンですな。」

 魔物図鑑にはこう書いてあった。『グレートドラゴン』。魔物四天王の一体。何十年も前から生きてまだ誰にも倒されていない、ドラゴンの中の最強。

 クラム「魔物四天王って?」

 グランド「魔物の中でも最強の四体の魔物ですぞ。」

 クラム「じゃあ、あいつめっちゃ強いやつだった…?」

 グランド「そのようですな。」

 クラム「マジかよ…」

 クラム「話は変わるが、前に魔王っていたのか?」

 グランド「凄い変わりますね。でも丁度この本に書いてあったはず…」

 グランドは本棚から一冊の本を取り出した。

 グランド「これですぞ、『歴代魔王図鑑』。」

 クラム「どれどれ…」

 初代魔王デモグ 初代勇者に倒された。2代目魔王 デビル 魔物四天王を作った。今は行方不明になっている。3代目魔王…といろんな魔王がいることに驚いた。俺は15代目らしい。じゃあ今の勇者も15代目?それより気になるのは2代目魔王が行方不明という点だ。もしかしたらまだ生きてるかもしれない。ぜひ戦ってみたいものだ。

 クラム「ここ、2代目魔王が行方不明と書いてあるが、行方不明前はどこにいたか分かるか、グランド。」

 グランド「北端の悪魔城というところに住んでいたらしいです。」

 クラム「悪魔城…いい名前だな。」

 グランド「とりあえず、そこに向かってみてはいかがでしょうか?」

 クラム「そうだな、行って見るか。」

 俺が向かった悪魔城は俺が住んでいるクラム城より何倍も大きかった。

 クラム「流石にデカすぎじゃね?」

 グランド「ここはカゲに調査をさせた方が良いかと。」

 クラム「そうだな、カゲ!出てこい!」

 カゲ「はっ!カゲ、ただいま参上しました。」

 クラム「お前に任務を与える。悪魔城を調査しトラップをできるだけ破壊してこい。」 カゲ「はっ!」

 カゲは一瞬にして消えた。 

 2時間後

 カゲ「悪魔城の調査とトラップの破壊が終わりました。」

 クラム「流石だな。何か気になるものでもあったか?」

 カゲ「はい。悪魔城の一番奥に巨大な扉がありました。」

 クラム「それは興味深いな。そこは最後に行こう。」

 グランド「では参りましょうか。」

 悪魔城はクラム城より広くて綺麗だった。デビルが行方不明になってから何十、何百年も経っているのに何故こんなに綺麗なのだろうか。

 クラム「ここ、俺の城よりずっと広いな。」

 グランド「そうですね。ここをクラム城にしたいぐらいですぞ。」

 クラム「それは断る。掃除がめんどい。」

 グランド「掃除は私がすれば良いのでは?」

 クラム「確かに。」

 カゲ「ここに落とし穴のトラップがありました。」

 クラム「まじで破壊されてるw w」

 そこは粉々になっていた。

 クラム「案外簡単じゃね。」

 グランド「それは『フラグ』というやつですぞ。」

 クラム「確かに。ってか何でその言葉知ってるんだ?」

 グランド「魔王様が1ヶ月前に教えてくれたではないですか。」

 クラム「う〜ん、あっ、思い出したわ。教えてた教えてた。」

 グランド「あそこにホブゴブリンがいますな。」

 クラム「あ、本当だ、ファイヤボール。」

 ホブゴブリン「ギャァァァ!」

 その後も色んな魔物が出てきたが、俺、グランド、カゲによって全滅させた。

 クラム「あっ、宝箱見っけ!」

 カゲ「そこにはトラップは仕掛けられていませんでした。」

 クラム「じゃあ確定でお宝じゃん!」

 宝箱には一つの盾が入っていた。

 クラム「これは…盾?」

 グランド「盾ですな。」

 カゲ「盾ですね。」

 クラム「これの名前は聖なる盾。闇属性の攻撃を全て防ぐ…と書いてあるな。」

 クラム「本当だ。暗黒玉を打っても全然効いてない。」

 クラム「これ貰っとこ。」

 悪魔城に入ってから結構経った。

 クラム「今何時だ?」

 グランド「三時です。」

 クラム「午前?午後?」

 グランド「午前ですぞ。」

 俺が出発したのは夜七時、めっちゃ時間経ってるな。

 クラム「そんな時間なの?」

 グランド「はい。」

 クラム「…」

 グランド「…」

 クラム「話すことなくなったな。」

 グランド「そうですね。」

 このめっちゃ長い廊下を歩いてる時に俺はグランド達と色々話した。昔のこと今の気持ちなど色々話した。

 クラム「いてっ⁉︎」

 考え事してたらぶつかってしまった。

 カゲ「ここが例の扉です。」

 クラム「もうちょっと早く言ってくれればこうならなかったのに…」

 カゲ「申し訳ございません。魔王様。」

 クラム「にしてもこの扉デカすぎない?」

 クラムの前には巨人でも通れるほどの巨大な扉があった。

 クラム「どうやって開けるんだ?これ。」

 グランド「何か手順があるのかもしれません。」

 カゲ「今、方法がわかりました。」

 クラム「まじ⁉︎早っ⁉︎」

 カゲ「五つのスイッチを押して、その『聖なる盾』で扉に突撃したら開くようです。」

 クラム「スイッチは?」

 カゲ「すでに押しておきました。」

 クラム「流石だな!カゲ!」

 カゲ「恐れ入ります。」

 クラム「じゃああとはこの『聖なる盾』で…」

 クラムが『聖なる盾』を構えて突撃すると扉が鈍い音を立てて開いた。

 クラム「おおっ!開いた!」

 グランド「では中に入りましょう。」

 クラム達が中に入ると一人の男がいた。

 ???「お前が新しい魔王か!戦い外がありそうだ!」

 クラム「お前は誰だ!」

 デビル「我の名前はデビル!貴様に戦いを申し込む!」

 クラム「なら言うことは一つ!」

 デビル「せいぜい楽しませてくれよ!」

 クラム「せいぜい楽しませてくれよ。」

 クラム「あっ…被った…」

 デビル「おらおらぁ!手も足も出ねえだろ!」

 クラム「いや〜先代魔王は強いわ(笑)」

 デビル「闇魔法『暗黒間ブラックホール』!」

 クラム「うわっ⁉︎なんか吸い込まれる…!」

 デビル「フハハハハ!この暗黒間に吸い込まれたものは、異空間に飛ばされ、二度と戻って来れなくなる!どうする!魔王クラム!」

 クラム「なんてやつだ‼︎まるで魔王…いや、俺もあいつも魔王か。」

 クラム「そんなことより、闇魔法は光魔法でしか消せない…でもこの場で光魔法が使えるのは…」

 クラム「グランド!お前、光魔法使えるだろ!」

 グランド「今、準備が終わりましたぞ!」

 クラム「いっけー!」

 グランド「行きますぞ!『影斬者カゲヲキルモノ』。」

 グランドが技名を言った瞬間、暗黒間は真っ二つに切断され消滅した。

 デビル「なっ⁉︎何故魔王に仕える者が光属性を使える⁉︎」

 クラム「もしかしたら勇者が闇魔法を使ってくるかもしれないから。」

 デビル「光属性が使える奴そうそういないぞ⁉︎」

 クラム「そうなの?普通に見つかったから、分からなかった。」

 デビル「ま、まぁいい。まだ我の技は残っている!」

 デビル「闇魔法『暗黒雨ブラックレイン』!」

 クラム「暗黒魔法『死雨デスレイン』!」

 デビル「なっ⁉︎空中でお互いの技が打ち消しあって…いや、押されている!」

 デビル「しかも、暗黒魔法は一部の強い魔王しか扱えない技のはず…」

 クラム「修行したらできた。」

 デビル「この新人がぁぁぁ!」

 デビル「死ね!闇魔法『暗黒空間ブラックワールド』!」

 クラム「くそっ!何も見え…ガハッ!」

 デビル「フハハハ!お前は何も見えないからこちらは一方的にボコれるがお前はどうする!」

 クラムはデビルにボコられ倒れた。

 デビル「はぁ…はぁ…暗黒魔法を使っても大したことなかったな。」

 クラム「油断…したな…」

 デビル「何⁉︎」

 クラム「水魔法『水鉄砲』!」

 クラムが凝縮させた水の弾はデビルの体を貫いた

 デビル「ガハッ!」

 デビルは力尽きたようで倒れてしまった。

 クラム「グランド、回復魔法を頼む。」

 グランド「承知しましたぞ。回復魔法『グレートヒール』。」

 回復したデビルは飛び起きた。

 デビル「お前、いや貴様はなかなか強いな!我を超えるほどだ!ガハハハ!」

 クラム「俺に負けたのに?」

 デビル「確かにな!我は負けた!だから貴様の方が強い!ガハハハ!」

 俺はこういう陽キャタイプは嫌いだ。

 それはともかくこうして15代目魔王クラムと2代目魔王デビルは仲良くなった。

 クラム「そういえば何で魔物四天王を作ったんだ?」

 俺はずっと気になっていたことを聞いた。

 デビル「ガハハハ!いきなりその質問か!そうだな、魔物四天王を作った理由は、魔物同士の争いを止めるためだ。」

 魔物四天王の話を始めた瞬間、デビルの顔が一気に暗くなった。

 デビル「魔物四天王を作る前は魔物同士の種族争いが絶えなかった。」

 デビル「だから魔物四天王を作り、そいつらに魔物を治めさせた。」

 デビル「四天王の名前はグレートドラゴン、ドラゴンの王、キングスライム、スライムの王、グレートデーモン、悪魔の王キンググレーとゴーレム、ゴーレムの王だ。」

 クラム「一つ聞いていいか?悪魔と魔族の違いってなんだ?」

 デビル「悪魔は魔物の一種になる。魔族は魔族という種類に分かれている。」

 クラム「基準は?」

 デビル「悪魔は羽が生えている、魔族は羽が生えていない、だと思う。」

 クラム「ていうか、俺グレートドラゴン倒しちゃった。」

 デビル「は⁉︎そのドラゴンの魔石持ってるのか⁉︎」

 クラム「一応持ってる。」

 グランド「ドラゴンの魔石は売ったはずでは?」

 クラム「あれはソードドラゴンの。グレートドラゴンの魔石は飾ってある。」

 デビル「今すぐ貸してくれ!」

 クラム「はい。」

 クラムはワープホールからドラゴンの魔石を取り出した。

 デビル「蘇れ!グレートドラゴン!」

 魔石が割れて中から巨大なドラゴンが出てきた。

 クラム「そうやって復活するんだ…」

 グレートドラゴン「クゥ〜」

 クラム「なんかおとなしいな。」

 デビル「一回貴様に倒されたからだろ。」

 クラム「あっ、そうか。」

 デビル「俺がこいつに人をおそまないように言っておく。」

 クラム「なら、よかった。」

 クラム「…あれ?一人称変わってる?」

 デビル「こっちの方が使いやすいからな。」

 こうしてクラムとデビルは友達になった。

 一方勇者は…

 秋「僕は魔王城に行って魔王を討伐する!」

 マホ「本気⁉︎」

 魔王城に向かうらしい。

 デビル「グランド殿が作った料理はうまいな!クラム!」

 クラム「そうだな、デビル。」

 悪魔城からクラム城に戻ってから一ヶ月が経った。

 俺とデビルは名前で呼ぶほど仲が良くなっていた。

 グランド「嬉しいお言葉です。…ん?魔王様。城の前に誰かいますぞ。」

 クラム「ふむ…勇者だ、これ。」

 グランド「え⁉︎」

 デビル「え⁉︎」

 クラム「俺が帰らせるわ。」

 デビル「無理するなよ。クラム。」

 クラム「了解」

 クラムはワープしてクラム城の正門前に行った。

 秋「お前が魔王クラムか!魔王め倒してやる!」

 クラム「お帰りください。(笑)」

 秋「帰るものか!マホは援護を!タンは魔王の攻撃を防いでくれ!」

 マホ「分かった!」

 タン「OK!」

 彼の名前はタン。190cmの大柄な男で、巨大な盾で相手の攻撃を防ぐ役割だ。

 クラム「しょうがね〜。付き合ってやるか。ファイヤボール。」

 秋「タン!頼む!」

 タン「ぐぉぉぉぉぉ!」

 クラム「防がれたか…」

 秋「マホ!『ライトニングボルト』を使え!」

 マホ「うん!『ライトニングボルト』!」

 秋「合体技!『雷光剣ライトニングスラッシュ』!」

 クラム「ぐわーいたい(棒)」

 秋「よし!魔王にダメージが入ったぞ!たたみかけろ!」

 マホ「うん!」

 タン「おう!」

 クラム(バカだろ、こいつら。)

 クラム「氷魔法『フローズンハリケーン』。」

 タン「ぐあっ⁉︎」

 タンは後方へ吹き飛ばされた。

 秋「タン!大丈夫か?」

 タン「ああ、大丈夫だが…これ、どうする?」

 秋達の目の前には氷の台風があった。

 秋「おい!魔王!氷属性なんてないのにどうして使える!」

 クラム「火属性魔法の温度を変えた。」

 秋「すんなり喋るな…」

 クラム「え?お前が教えろって言ったじゃん。」

 秋「確かに…そんなことより、これをどうするか。」

 マホ「私なら打ち消せるかも…」

 秋「そうか!やってくれ!」

 マホ「でも、詠唱に時間がかかるから二人で時間を稼いでほしい。」

 秋「分かった!それじゃあ、作戦開始!」

 マホ「私たちを守る女神様、私に氷の力を与え…」

 クラム「詠唱か…」

 マホ「火魔法『ファイヤハリケーン』!」

 クラムのフローズンハリケーンとマホのファイヤハリケーンがぶつかり、打ち消しあった。

 秋「作戦成功だ!マホ!」

 マホ「やった!…でも疲れた…」

 秋「マホ!今回復させるからな!光魔法『ヒーリング』。」

 クラム「回復魔法って光属性なんだ…初めて知った。」

 秋「え?」

 クラム「え?」

 秋「まあいい。剣技『龍斬ドラゴンスラッシュ』!」

 クラム「無属性魔法『強制ワープ』。」

 秋「何⁉︎無属性なんて…ない…はず…」

 秋とマホとタンは王国までワープされた。

 秋「くそっ…逃げられた…」

 マホ「また行けばいいよ。」

 秋「そうだな…」

 その頃、魔王城は

 クラム「やっと帰ったわ。」

 グランド「魔王様、無属性魔法とは?」

 クラム「いたんだな。」

 クラム「俺が作った新魔法だ。」

 グランド「やはり魔王様はすごいですぞ!」

 クラム「だろ?」

 クラム「さっさと帰るか。」

 グランド「そうですね。」

 クラム「すぐそこだけどな。」

 デビル「早かったな!二人とも!」

 クラム「まだ勇者弱いわ。」

 デビル「そうだ、クラムに話さなければならないことがあったな。」

 クラム「なんだ?」

 デビル「魔王についてだ。」

 クラム「魔王って悪いやつじゃないのか?」

 デビル「初代魔王の遺書によると、元々魔族(魔物は除く)は人間と仲良くしていたらしい。」

 クラム「まじか。」

 デビル「昔は争っていたが、ある条約を結んで以来仲良くなった。」

 クラム「ほうほう。」

 デビル「それは『人魔平和条約』と言われている。」

 クラム「その単語なら俺も知ってる。」

 デビル「初代魔王と初代国王はその約束を守ったのだが…」

 クラム「だが?」

 デビル「初代国王の孫…ドリム王3世とでも呼ぶか。そいつが魔族を裏切り戦争を起こした。」

 クラム「ということは悪いのは人間側…というよりドリム王3世だな。」

 デビル「そっから今の状態だ。」

 クラム「そもそもデビルはどうやって初代魔王の遺書を見つけたんだ?」

 デビル「それは、悪魔城が元々初代魔王の城だったからだ。」

 クラム「ふ〜ん、ん?え⁉︎」

 デビル「要するに悪いのは魔族ではなく人間というわけだ。」

 クラム「というか10割ドリム王3世が悪いだろ。」

 クラム「でも大事な情報だから、勇者に伝えなければならないな。」

 デビル「え?」

 クラム「無属性魔法『強制ワープ』。」

 秋「うわ!なんだここは!」

 クラム「よう、勇者。」

 秋「お前は…魔王⁉︎」

 クラム「勇者に言わなければならないことがある。」

 秋「急だな…」

 クラム「勇者、お前に問う。なぜ、魔王は嫌われている?」

 秋「魔王が平和条約を破ったからのはず…」

 クラム「そうだな、確かにそう『伝えられている』。」

 秋「なぜそんなわかりきったことを…ん? 『伝えられている』?」

 クラム「そう、『伝えられている』だけだ。このことが真実だとは誰も言っていない。」

 秋「それじゃあ、魔王は真実を知っていると?」

 クラムは一枚の薄汚れた紙を取り出した。

 クラム「そうだ。この先代の魔王の遺書によると、人間側が平和条約を破った、と書かれている。」

 秋「それだけでは僕は信じない。」

 クラム「だろうと思ったから、これを用意しました!」

 クラムは一枚の紙を取り出した。

 秋「これは…王国の紙?」

 クラム「ご名答。これは王家が隠していた秘密の紙だ。」

 クラム「ここには王家が魔族を裏切ったことが記されている。」

 秋「それはどうやって入手したものだ?」

 クラム「敵に教えるとでも?」

 秋「くっ…」

 クラム「じゃ、伝えたいことは伝えたので、さよーなら。『強制ワープ』。」

 秋「待て!まだ聞きたいことが…」

 クラム「んー、疲れた…」

 デビル「どうだった?」

 クラム「多分ダメだわ。」

 デビル「だろうな、なんせ話し相手が魔王だからな。信じないだろ。」

 クラム「そんなことは置いといて、異世界といえばエルフ!ということでエルフについてデビル!何か知ってるか?」

 デビル「急だな…確か南端にエルフの森があるとかなんとか。」

 クラム「その対応力に感謝!」

 クラム「でも地図の南端はナンタン砂漠だろ?」

 デビル「なんでも、エルフの森の長に認めてもらわないと行けないらしい。」

 クラム「だる〜。」

 デビル「まぁ真偽はともかく言ってみればわかるんじゃないか?」

 クラム「分かった…行ってみるよ。」

 デビル「あそこにはサンドワームとか言う魔物がいるから気をつけろよ。」

 クラム「了解。」

 俺は『ワープ』でナンタン砂漠に向かった…向かったはいいんだけど…今、魔物の大群に襲われている。

 クラム「ちょ…なになになに⁉︎」

 魔物達「グァー‼︎」

 クラム「追いつかれる…!こうなったら…」

 俺は横に飛んだ。しかし魔物は俺を追いかけることもなく通り過ぎて行った。

 クラム「通り過ぎた?…っていうかあの魔物達、鹿とか猪とか森にいそうな魔物たちばかり…」

 クラムの目の前にはいつの間にかワープホールがあった。

 クラム「もしかして…これがエルフの森の入り口?」

 クラムがワープホールをくぐるとそこは森の中だった。

 クラム「?」

 ここが例のエルフの森?エルフとか会ってみたいわ。異世界の定番の一つだからな。エルフは。

 ???「ようこそ、エルフの森へ。」

 クラム「誰だ。」

 フォレート「私はエルフ族の長、フォレートです。」

 クラム「フォレート、フォレート、フォレート…覚えた。」

 フォレート「早速ですがこのエルフの森を助けてはくれないでしょうか。」

 クラム「何故?」

 フォレート「最近、ある魔物がこの森に侵入しまして、その影響で森が衰弱しエルフ族の皆も気分がよろしくないのです。」

 クラム「それは大惨事だ。ところでその魔物ってのはなんだ?」

 フォレート「森の栄養を吸って成長するトレントという魔物です。」

 トレントって木のあいつか。

 クラム「でも、普通のトレントはここには来れなさそうだが…」

 フォレート「鋭いですね。確かに普通のトレントなら来れません。しかし、砂漠には希少魔物のトレント亜種がいるのです。」

 クラム「うわっ、いかにもめんどくさそう。」

 フォレート「その通りです。トレント亜種、通称アナザートレントは水や養分を好みます。」

 クラム「だから水や養分が大量にありそうなエルフの森に来たってことか…」

 そして俺は疑問に残った。どうやってアナザートレントはエルフの森に来たのだろうか。

 クラム「ところで、アナザートレントはどうやって来たんだ?」

 フォレート「それは…こちらの手違いでワープホールが開いてしまい、そこから入って来たのです。」

 クラム「え……自業自得じゃね?」

 フォレート「そう言わずに!お願いします!」

 クラム「分かった。行くか。」

 フォレート「ちなみにここから西に50㎞です。」

 クラム「遠いな!」

 そうだ。俺はアナザートレントのところに向かってる間、昔のことを思い出した。

  過去 魔王城近くの草原

 グランド「てやぁ!」

 クラム「遅い遅い!」

 グランド「はぁ…はぁ…」

 クラム「次は魔法の特訓だから30㎞先の山に集合な。」

 グランド「酷いですぞ!」

 っていうこともあったな。グランドの適正属性は光だったけど、色々教えたら出来たんだよね⭐︎

 あいつには何か素質があるんだろう…きっと…そう!たぶん!

 フォレート「着きました。」

 そいつは俺の想像していたのと全く異なっていた。

 クラム「黒いし、でかいし、トレントの面影どこいった⁉︎」

 フォレート「では、私も少し辛いのでそれでは。」

 クラム「ああ。また。」

 フォレートはたぶん俺がワープホールから出た場所の近くにいるだろう。ん?何故か?

 …それは…俺が知ってる場所がそこしかないからな!

 クラム「さぁ!見せてもらおうか、お前の実力を!」

 クラムは魔力剣を出した。

 アナザートレント「グァァァァァ!」

 クラムの魔力剣は枝に弾かれた

 クラム「くそっ!枝が硬すぎて切れねぇ!」

 アナザートレント「グァァァ!」

 クラムに無数の枝が襲いかかってきた

 クラム「多い多い!」

 くそっ!火魔法や死雨デス・レインを使ったらエルフの森に被害が出るから使えない…どうする!

 クラム「しょうがない。色々試そう。」

 クラム「雷属性魔法『雷龍』。」

 アナザートレント「グァ!」

 クラム「まぁまぁだな。次だ。氷属性魔法『氷砲ブリザードキャノン』。」

 アナザートレント「グァ?」

 クラム「効果なし。次はこの剣を使ってみよう。」

 クラムはミスリルの剣を取り出した。

 クラム「魔王流剣技『ヤマタノオロチ』。」

 アナザートレント「ギッ!」

 クラム「おっ!通った!まだまだいくぜ!魔王流剣技『赤花せっか 芽』!」

 アナザートレント「グッ!」

 クラム「まだまだ!魔王流剣技『赤花 つぼみ』!」

 アナザートレント「ギィー!」

 クラム「これで終わりだ!魔王流剣技『赤花 開花』!」

 アナザートレント「ギィァァー!」

 クラム「やっと倒した…!」

 その頃、フォレートは…

 フォレート「おおっ!体が軽く!」

 クラム「よっ。」

 フォレート「うわっ!クラム様ですか…驚かさないでくださいよ…」

 クラム「ごめんごめん。てか、いつ名前言ったっけ?」

 フォレート「森が教えてくれました。東のクラム城の主、魔王クラム。」

 クラム「魔王って言われてどう思った?」

 フォレート「あんな優しい人が魔王とはっ!っと思いました。」

 クラム「まぁ俺もなりたくて魔王になったわけではないからな…」

 フォレート「そうなんですか…」

 クラム「あっ。そういえばエルフの村…的なのある?」

 フォレート「エルフの集落ならありますよ。」

 クラム「案内してもらってもいいか?」

 フォレート「全然いいですよ。」

 そして俺とフォレートはエルフの集落に着いた。

 クラム「おおっ!ここがエルフの集落か!」

 フォレート「では、まず私の家に来てもらいたいのですが…」

 クラム「オッケー」

 フォレート「その『おっけー』とはどういう意味なのでしょうか。」

 クラム「分かったって意味だ。」

 エルフの子供達「あ‼︎族長が帰ってきた!」

 子供1「ねぇねぇ僕ね!急に体が軽くなったんだよ!」

 子供2「僕も僕も!」

 子供3「私も!」

 フォレート「こらこら。私はお客様をに家招待する途中なのです。」

 子供1「いいじゃん別に!」

 子供2「そうだそうだ!」

 クラム「子供に人気なんだな。」

 子供4「兄ちゃん誰?」

 クラムのところに一人の子供が寄ってきた。

 クラム「俺はクラム!アナザートレントを倒した男だ!」

 子供4「絶対嘘。」

 クラム「酷い!」

 その後いろんな人をかき分け、やっとフォレートの家に着いた。

 クラム「疲れた…」

 フォレート「まぁゆっくりしていってください。」

 クラム「助かる。」

 フォレート「ところでなぜクラム様はナンタン砂漠に?」

 クラム「エルフ族に会いに。」

 フォレート「そうですか…せっかく来たのにあんなことをさせてしまって申し訳ございません。」

 クラム「いいよ。もう終わったことだし。」

 フォレート「ありがとうございます!」

 クラム「ところで遠くの方で一人で剣振ってる奴いたけどあれ誰?」

 フォレート「ああ。その子はリーフです。この集落の中で唯一剣が使える子です。」

 クラム「他は?」

 フォレート「私も含め全員弓です。」

 クラム「テンプレだな。」

 フォレート「てんぷれ?」

 クラム「ああ、いや、こっちの話だから。」

 フォレート「明日リーフに会いに行ってみればいかがですか?」

 クラム「分かった、行ってみるよ。」

 次の日

 クラム「よしっ!リーフって奴に会いに行くか。」

 フォレート「リーフは毎日朝から夕方まで、あそこの訓練場で訓練しています。」

 クラム「熱心なんだな。」

 クラム(なぜそんなに剣にこだわるのか気になるな。)

 クラム「あっ、そうそう、やることが一つあったの忘れてた。フォレートは先に行っててくれないか。」

 フォレート「わかりました。」

 エルフの森 訓練場

 フォレート「クラム様…遅いですね。」

 フォレートの隣には金髪の少女がいた。

 リーフ「そのクラムって人、強いの?」

 フォレート「アナザートレントを一人で倒せるぐらいの実力を持ち合わせていますよ。」

 リーフ「‼︎」

 二人の後ろからワープでクラムが出てきた。

 クラム「お待たせ。フォレート。」

 リーフ「きゃあ‼︎」

 フォレート「うわっ‼︎」

 フォレート「クラム様。遅いですよ。」

 クラム「ごめんごめん。」

 リーフ「あなたがクラムね!」

 クラム「こいつがリーフか。」

 リーフ「それじゃあ、早速勝負をしましょう!」

 クラム「ああ。そうだな。」

 リーフとクラムは距離を取り、試合の準備をした。

 フォレート「試合…初め!」

 リーフ「はぁっ!」

 クラム「消えた⁉︎」

 リーフは風魔法でスピードを上げ、一瞬にしてクラムの背後に回った。

 リーフ「隙あり!」

 クラム「なんてね。」

 クラムはリーフの攻撃を読んでいたかのように、_魔力剣で攻撃を止めた。

 リーフ「止められたっ⁉︎」

 リーフは後ろへ飛び、距離をとった。

 リーフ「クラム、思ったよりやるわね。」

 クラム「それじゃあ、俺も技の一つを見せてやろう。五属性魔法『カラフル』。」

 リーフ「五属性同時発動⁉︎」

 リーフは五属性魔法に驚いてしまい、『カラフル』は直撃した。

 リーフ「きゃぁ⁉︎」

 リーフは背後にあった木にぶつかった。

 リーフ「よくもやってくれたわね。」

 リーフは何かに祈るようなポーズをとった。

 リーフ「大地よ、どうか私にもう一度立ち上がる力を。『キュアヒール』。」

 リーフの周りに緑色の光の玉が現れ、彼女の傷を癒した。

 クラム「回復したのか…」

 リーフ「エルフ族はこの森から大地の力が授けられているからね。」

 クラム「なんだそれ、そんなのありなのか…うわっ⁉︎」

 クラムの足にはいつの間にか根っこが巻き付いていた。

 クラム「これは、木の根っこ?」

 そう呟いた瞬間、地面から、針のような根っこが無数に飛び出してきた。

 リーフ「これで終わりね!」

 クラムはため息をついた。

 クラム「はぁ、こんなところで使うのは忍びないが、しょうがない。魔王流剣技『ヤマタノオロチ』。」

 クラムは目にも止まらぬ速さで全ての根っこを切った。

 リーフ「全部、切られた…」

 クラムはリーフの目の前に来た。

 クラム「まだやるか?」

 リーフはうつむいて答えた。

 リーフ「参りました…」

 クラム「じゃあ、俺の勝ちってことでいいな。」

 フォレート「クラム様は流石ですね…さすがは魔王です!」

 クラム「そうでもないけどな。」

 リーフ「あ、あの…」

 クラム「なんだ?」

 リーフは少し恥ずかしがりながら言った。

 リーフ「私を弟子にしてくれない?」

 クラム「断る。」

 リーフ「なんで!」

 クラム「弟子とか面倒くさいし。」

 リーフ「それじゃあ一日だけ!お願い!」

 クラム「うーん、分かった。一日だけだからな。」

 リーフ「やったぁ!」

 リーフは普通の女の子のように喜んでいた。

 それから一日だけ、リーフの相手をした。一応、魔王流剣技も教えたが、流石に難しかったようで、できなかった。

 クラム「じゃあそろそろ帰るか。」

 フォレート「またいつでもいらしてください。」

 リーフ「今度は絶対に負けないからね!」

 クラム「ああ、またな。」

 クラム「無属性魔法『ワープ』。」

 クラムはワープホールを通り、クラム城に戻った。すると、グランドが慌てた様子でクラムに近づいてきた。

 グランド「魔王様!大変ですぞ!」

 クラム「えっ?」

 グランド「ドリム王国に大量のドラゴンが!」

 クラム「なんだって⁉︎」

 時は少し遡る…

 ドリム王国

 受付「勇者様、銀等級に昇格です!おめでとうございます!」

 秋「ありがとう。」

 冒険者「おい!街に大量のドラゴンが向かって来てるぞ!」

 秋「何⁉︎」

 秋は急いで冒険者協会を出た。しかし街にはドラゴンが蔓延っていた。

 ドラゴン「ガァァァァ!」

 住民「う、うわぁぁ!」

 ドラゴンが住民に牙を向けた時、ドラゴンが一刀両断された。そこにいたのは、魔王だった。

 クラム「よぉ、勇者。」

 秋「魔王!なぜここに…はっ!これはお前がやったのか!」

 クラム「いや、全然関係ない。」

 秋「え?」

 クラム「だーかーら、関係ないっつってんの。」

 秋「だったら、なぜ来る必要がある?」

 クラム「この街を助けに。」

 クラム(だってここには俺の通う冒険者協会があるし。)

 クラム「そこでだ。お前に提案がある。」

 秋「なんだ?」

 クラム「俺たちが共闘して、このドリム王国を救おうぜ。」

 秋「魔王となんか共闘できるか!」

 クラム「今はそんなこと言ってる場合か!」

 ドラゴンはクラムに向かって、ブレスを吹いた

 ドラゴン「グァァァァ!」

 クラム「すこし黙れ。俺が勇者と話してる途中だろうが。」

 クラムは一瞬で周りのドラゴンを切り刻んだ。

 クラム「ここは任せたぜ、グランド。」

 クラムが合図をすると、空から一人の老人が降ってきた。

 秋「お前は…」

 グランド「私は魔王様の執事、グランドですぞ。勇者様は早く王国へ。」

 秋「あ、あぁ。」

 クラム「俺が送る!『ワープ』!」

 秋「感謝する。魔王。」

 秋は魔法陣に包まれ、王都へ向かった。

 クラム「それじゃあ、俺たちは、このドラゴンを片付けるとするか。」

 グランド「はい。魔王様。」

 住民「これが噂の魔王…」

 住民「でも、悪いやつじゃなさそうだぞ…」

 住民がそんな話をしてる時、崩れた家の方から子供の声がした。

 子供「お母さん!早く逃げよう!」

 子供は瓦礫の下敷きになっている母の手を掴み、言った。

 母「私はもう動けない…あなただけでも逃げて…」

 子供「いや!ママと一緒に行く!」

 母「…!」

 叫ぶ子供の後ろには巨大な影があった。

 ドラゴン「グァァァァァァァァ!」

 子供「う、うわーー‼︎」

 クラム「『雷龍』!」

 子供「…。」

 子供が後ろを向いた時にはドラゴンは倒れ、一つの人影が立っていた。

 クラム「よいしょ。」

 クラムは家の瓦礫を吹き飛ばし、子供の母に『ヒール』をかけた。

 母「ありがとうございます。ところで、あなたは…」

 クラム「通りすがりの魔王…ってとこかな。」

 母「では何かお礼を…」

 クラム「すまん、今急いでいてな。」

 クラムはすぐにいなくなった。

 子供「優しい魔王さん、ありがとう。」

 クラム「グランド、ここの地区は任せた。」

 グランド「わかりました。」

 グランドとクラムの活躍によりこの街のドラゴンは全ていなくなった。

 その頃、王都では…

 秋「はぁ!」

 マホ「『ファイヤボール』!」

 タン「ふん!」

 ドラゴン達「グァァァァ!」

 秋達の連携は凄まじく、大量のドラゴン達はどんどん倒されていった。

 クラム「秋!待たせた!」

 マホ「魔王クラム!あなたがこれを…」

 クラムは焦って答えた。

 クラム「ちょ、待て待て!この件は関係ない!むしろ逆!助けに来た!」

 マホ「そんなの信じられるわけ…」

 秋「今は争っている場合じゃない。とりあえずここは協力しよう。」

 クラム「お前もさっき言ってたけどな。」

 秋「ぐっ…」

 クラム「まぁ、そんなことはともかく、この残りのドラゴンを倒すか。」

 秋「そうだな。」

 クラムと秋達は空にいた大量のドラゴンを全て片付けた。

 秋「借りを作ったな、魔王。」

 タン「でもこれで、一件落着だな。」

 クラム「いや、まだ終わってない。」

 秋「なんだと?」

 クラム「まだこの事件の真相が分かってない。」

 クラムは、変に笑顔を作って言った。

 クラム「というわけで、ドラゴン本人に話を聞きたいと思いまーす!」

 秋「え?」

 秋は困惑した表情で言った。

 クラム「よ、ドラゴン。お前が来た場所を吐いてもらおうか。」

 ドラゴン「グァァ…」

 クラム「おい、デビル。このドラゴン何て言ってるか分かるか?」

 秋「魔王、どこに向かって話して…」

 デビル「気づいてたか。」

 クラムの後ろから透明化していたデビルが出てきた。

 デビル「そりゃもちろん。サポートしてることも気づいてたぜ。」

 デビル「それもバレてたのか。」

 クラム「さて、本題に移ろう。このドラゴンは何て言ってるんだ?」

 デビル「ふむ…なんだと⁉︎」

 クラム「どうした?」

 デビル「それがだな…悪魔城地下の魔法陣から来たらしい。」

 クラム「魔法陣って?」

 デビル「俺が悪魔城の地下に作った、召喚用の魔法陣だ。魔物を召喚し、従わせることができる。…だが、俺が悪魔城を離れる時に壊しておいたはずなんだが…」

 クラム「ということは、誰かが魔法陣を直した?」

 デビル「そうかもしれないな。急いで向かうぞ!」

 クラム「おう!」

 秋「僕はどうすればいい?」

 クラム「お前も来い。」

 秋「分かった!」

 クラム、デビル、秋は『ワープ』を使って、悪魔城へ向かった。

 その頃、グランドは…

 グランド「魔王様、ドラゴンを全て片付けました。」

 クラム『じゃあ悪魔城に向かってくれ。』

 グランド「分かりました。」

 これは俺が開発した魔法、『念話』だ。離れた相手と会話することができる。

 話は悪魔城に戻る…

 秋「ここが、悪魔城…」

 クラム「そういや、秋はここに来るのは初めてだったな。デビル、その魔法陣まで案内してくれ。」

 デビル「ああ、ワープで行くぞ。」

 クラム「お前もワープが使えるのか…」

 デビル「あくまでその部屋に行くだけの魔法になってるがな。」

 クラム「ワープで行くなら、グランドも連れていってくれないか?」

 デビル「ああ、分かった。」

 クラム達はワープで悪魔城の地下へ向かった。そこは結構な大きさの広間のようになっており、真ん中に巨大な魔法陣が刻まれてあった。

 クラム「広いな…」

 そして中央には、一人の人影があった。

 デビル「誰だ!」

 その人影は一人の小さな少女だった。

 クラムにはその少女に見覚えがあった。

 クラム「どこかで見たことある気がする…」

 俺はこの顔をどこかで見たことがある。どこだ。王都、街、森の中、悪魔城。いや、どこにもいなかったはず。だとしたら…その時、俺は思い出した。ああ。通りで思い出せないわけだ。

 クラム「お前は…」

 そうだ、この子は俺が助けた子だ。顔を見たのは一瞬だったから思い出せなかったんだ。

 この世界にいるということは、召喚されたか、あるいは…考えたくない。

 少女「…」

 少女はこちらを指さした。その時、床の魔法陣が光り、ドラゴンが出てきた。

 クラム「はぁ!」

 クラムは出てきたドラゴンを一刀両断した。

 デビル「お前はなぜこんなところにいる。」

 少女「さぁ、私は知らない。」

 少女は幼く、だが大人のような冷静な声で言った。

 デビル「もしかしたら…」

 クラム「どういうことだ?デビル。」

 デビル「恐らく俺が魔法陣を壊した時、なんらかのバグが起こってこの少女が召喚されてしまったんだろう。」

 クラム「じゃあお前のせいじゃん。」

 少女は二人の話を遮り言った。

 少女「私は、トラックに轢かれそうになった。そしたら知らないおじさんが助けてくれた。だけど、もう一台トラックが来て避けられなかった。」

 少女はこの場に似合わない冷静な声で言った。

 クラム「そんなことが…」

 少女は続きを話し始めた。

 少女「そして、白い世界を彷徨っていたらここに飛ばされた。その時にこの魔法陣も直した。」

 デビル「あれの術式は俺が三年かけて作ったものだ。そんな簡単に治せるはずがないだろう。」

 少女「でも今は治ってる。」

 少女は魔法陣を指さした。

 デビル「確かにそれはそうだが…」

 少女はデビルの話を無視し、話の続きを始めた。

 少女「そして、その時にどこからか声が聞こえてこういった。」

 少女「『魔王クラムを殺せ』と。」

 少女の瞳が黒から、赤の瞳へと変わった。

 少女「だから、死んで。」

 デビル「クラム!」グランド「魔王様!」

 その瞬間、俺を庇ったデビルとグランドの体に穴が空いていた。

 グランド「ぐっ…!」デビル「がはっ…!」

 クラム「…!」

 クラム「大丈夫か!グランド、デビル!」

 二人は床に倒れた。

 クラム「息はある…秋!二人の回復を!俺はあいつの相手をする!」

 秋「分かった!」

 秋は二人のところへ向かった。

 少女「させない。」

 少女は魔法を放った。

 クラム「させるか!『赤花 芽』!」

 クラムは少女の魔法を弾いた。

 クラム「今度はこっちの番だ!『赤花 蕾』!」

 少女「『ガード』。」

 クラムは少女に攻撃したが、透明な壁で弾かれた。

 クラム「嘘だろ⁉︎」

 規格外の力はもちろんだが、この子何かおかしい。年齢に合わない言葉、それに異様な雰囲気。まるで悪魔か神にでも取り憑かれているような…

 少女「めんどくさい。神聖魔法『シャイニングレイン』。」

 神聖魔法を使うってことは神の方か。だが今はそんなことを考えている場合じゃない。

 クラム「『風の盾』!『炎の盾』!『水の盾』!『雷の盾』!『土の盾』!『闇の盾』!」

 少女「…」

 クラムは光の雨を自分が使える全属性の盾で防いだ。

 クラム「はぁ…はぁ…お前、神だろ。」

 クラムは少女を指さして言った。

 少女「…」

 クラム「何か答えたらどうだ。」

 少女「ふふ…」

 少女は笑った。

 少女「はははは!こんなにも早く気づくとは!」

 クラム「…やはりか。」

 アマテラス「私の名前はアマテラス。光の神だ。今はこの少女の体を借りている。」

 クラム「それで?なんでドリム王国を襲った。」

 アマテラス「実は、新しい魔王がどれほどの強さか確かめたくて…」

 クラム「だったらなぜ俺の城を襲わなかった。それでも良かっただろ。」

 アマテラス「こっちの方が確実だったからだ。」

 クラム「それは分かった。とりあえず早くあの子に体を返してくれ。」

 アマテラス「それは言われなくても分かっているさ。私もこの子が大事だからね。ちなみに最初はこの子に一芝居打ってもらったんだ。」

 クラム「ということは最初はこの子だったのか。」

 アマテラス「そういうこと。じゃあね。」

 少女の体が光に包まれ、地面に倒れ、少しした後少女は起きた。

 クラム「秋、二人は大丈夫か?」

 秋「ああ。今は寝ている状態だ。」

 クラム「あの状態から治って良かった…」

 クラムは明るく言った。

 クラム「良し!それじゃあ帰るか。」 

 秋「でも、あの子はどうするんだ?」

 秋は少女の方を向いて言った。

 アマテラス「私が面倒を見るよ。巻き込んだのは私だしね。」

 どこからかアマテラスの声が聞こえた。

 クラム「ああ、任せた。」

 そしてクラム達はクラム城へ戻った。

 秋「それで、魔王はこれからどうするんだ?」

 クラム「う〜ん、気ままに旅でもしようかな。」

 秋「そうか。では僕は王都に戻るよ。」

 クラム「そうか、じゃあな。」

 秋は少し笑った。

 秋「またな、魔王。」

 こうして騒ぎは収まった。そして次の日…

 クラム「おい!デビル!グランド!寝すぎだぞ!」

 グランド「う〜ん、魔王様。戦いはどうなさいましたか?」

 クラム「終わった。」

 グランド「それなら安心ですね。デビル様も早く起きないんですか?」

 デビル「ん?はっ!戦いはどうなった!」

 デビルは焦ったように起きた

 クラム「だから終わったって。」

 デビル「そうか。」

 クラム「そして、次の方針が決まった。三人で旅に出るぞ。」

 グランド「私は魔王様が決めたことなら、何でもいいですぞ。」

 デビル「急に言われても困るが…まぁ俺も賛成だな。」

 クラム「よし、決まったな。早速行くぞ!」

 デビル「まだ何も準備してないぞ!」

 クラム「武器だけでいいだろ。金は俺が持っていく。」

 デビル「お前だと心配なんだが…」

 デビルは小さく言った。

 クラム「なんか言ったか。」

 デビル「何でもない。」

 グランド「それでは出発しましょう。」

 クラム「そうだな!」

 三人はクラム城をでた。それと同じ時刻、海を超えた土地、その森の中に光の柱が現れた。そしてその光が収まった時、その中心に一人の男がいた。

 ???「もしかしてここは…異世界⁉︎……誰もいないけど…」

                               魔王の日常 終わり

                           作者ソードハート(仮)

こんにちは。作者のソードハート(仮)です。

今回最初の投稿になる「魔王の日常」ですが、お楽しみいただけたでしょうか。

原稿は完全マイペースで進めているので、次の投稿などは期待しない方がいいです(笑)。ですが、もし次に投稿された作品があれば、ぜひ読んでいただきたいです!

キャラの容姿に関しては簡単なものしか決めていないので、後は自分で想像して楽しんでください。

最後にキャラの簡単な特徴だけ載せておきます。

クラム→黒髪、魔王っぽいマントをつけている。人の名前を覚えるのが苦手

グランド→白髪、執事服を着ていて、腰に剣を携えている

デビル→ムキムキで大柄な男。闇魔法を扱う

カゲ→忍者、桜閣おうかくという国の出身

望月秋→茶髪、イケメン。ザ・勇者。誰にでも優しいが、少し抜けているところがある

マホ→ドリム王国最強の魔法使い。光、闇以外の属性なら大体使える

タン→大柄な男。巨大な盾を背中に携えている。タンカー

キング→白髪であり、巨大な剣を使って戦う…らしい

フォレート→金髪のイケメン。「大樹の杖」という杖を持っている

リーフ→緑髪の剣使い。森の力を使って戦う。

アマテラス→太陽の神。金髪で神々しい雰囲気を話す。能力は謎…

少女→クラムが助けた女の子。黒髪の白いワンピースを着ている

また、次回の投稿でお会いしましょう!

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