四話
魔法使いは、みんな胸が小さいらしい それをルナに言うと怒られた
こうして魔法使いのルナが、魔王討伐に加わることになった
魔法使いというのに、初めて会った
噂には聞いていたが、魔力を多く使うから胸が小さいとか
確かに、ルナもそんなにない
魔力に吸収されてしまっているのか おいたわしや
「あんた、なんか私にものすごく失礼なこと考えなかった?」
「い、いや? べ、別に?」
ルナが、俺に痛い視線を向けてきた
これ以上は言わないでおこう
本人も気にしてるのだろう
「魔法使いは勇者と近い域にいるのよ? あんまりバカにしてると怒るわよ?」
「はい 黙っときます……」
俺はあまり口を出さないことにした
この世で女だけは怒らせてはいけないと、親父に教わったしな
「なあ、ルナ 魔法って何なんだ? 魔法使いは当たり前に使ってるらしいじゃないか 俺にも使えたりするのか?」
「魔法はそんな簡単なもんじゃないわ いくら魔法使いと言えども、使える魔法は人それぞれよ そういう私も、あんまり使える方じゃないけど」
そうか 魔法って俺が思っている以上に奥が深いんだな
俺も魔法を使って、魔法剣士とか目指していた時期があった
もう、遠い記憶になってしまったが
「人が魔法を使うのには、魔法適性がないといくら努力しても使えない 私がそうだったように」
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