二話
準備は整った そんな時、男たちに追われている女の子と俺は出会う
無事に腕いっぱいのポーションと薬草を買えた
これだけあれば十分だろうと思うほどに買っておいた
しまう場所は、マジックボックスがあるから問題ない
「さて、改めて出発するか」
俺は王からもらった地図を確認する
魔王城まではまだまだ距離がある
そうすぐには会えないのは残念だが、仕方ない
それでも俺は魔王城をゴールに進んでいく
勇者の名に恥じぬ行動をしないといけないな
しばらく歩いていると、女の子が追われていた
黒いローブに身を包んだ男たちが寄ってたかって女の子をおいかけていた
実を言うと、魔王討伐に必要ないことはするつもりはなかった
でも、亡くなった親父が言ってた
『困っている女の子がいたら助けてあげるんだぞ』
親父が言いたかったのは、女の子だけじゃないようだが積極的に人助けをしろということなのだろう
とりあえず、追いかけられている女の子を助けることにした
「あ、あなたは勇者様! どうかお助けください!」
女の子は俺を勇者だと見抜き、懇願した
女の子に頭を下げさせたくない
俺は女の子の前に立つ
大丈夫、俺が君を守るから
これでも勇者だ
並大抵の冒険者に負けるほどでもない
女の子を追っていた者は三人
皆が黒いローブをしているせいで顔が見えない
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