百九十五話
やはりトラップが仕掛けられていたか
さすが魔王城 一筋縄ではいかないというわけか
その後も俺達は、さまざまなトラップを搔い潜り進んでいた
抜ける床や転がる大石など古典的なトラップも多かった
今回はルナの魔法がよく活躍している
抜ける床では空気を集めて橋のようにしていたし、転がる大石もルナの魔法で木っ端みじんになった
「今日のルナは気合が入ってますね 何かあったんですか?」
「いや? 特にはなかったと思うが 魔王討伐だから余計力が入ってるのかもしれないな」
レフコンとそんな話をする
おそらく昨日のことが原因だろうが、この場合は言わない方がいいだろう
そんなこんなで、ようやく魔王の扉の前についた
かすり傷や少し回避に失敗したトラップがあり、ポーションの数にも余裕がない
だからといって ここまで来て帰って回復薬を買いに行くのもなんか嫌だしな
「ようやくここまでたどり着いた これからは俺が命令を出す暇もないかもしれない だから、皆それぞれで最善の手を打ってくれ 正解はない ここで全力を出すぞ!」
「「おおーー!!」」
俺達は扉の前で一致団結した
扉は重く分厚いので中の魔王に俺たちの声が聞こえることはないだろう
ここまで長かったな ついに終わるのか
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