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百八十六話

俺が言い終わる前にペレジネとキリリスは去っていった

俺は残された女の子に声をかける


ここにいるということは、この子があの母親の娘さんなのだろう

早く連れて行ってあげないと


「俺は勇者だ 君を助けに来た」

「…………」


女の子は何も言わない

そうか 声が出せないんだった

俺は母親からもらったお守りを女の子に見せる


女の子はそれを問答無用で受け取った

そのお守りを見て、少し笑顔になった

やはり母親という者は偉大なんだな


「…………」


女の子は俺の方を見て、微笑んでくれた

この子なりの感謝の仕方なのかもしれない


「じゃあ、帰ろうか」


俺が言うと、女の子はコクンと頷いた

俺は女の子を抱きかかえ、ルナたちの待つ場所へ戻る


「あ! 戻ってきた!」


戻るとルナが出迎えてくれた

もう外も暗くなっているにも関わらず外で待っていてくれたのか


「フィーリア! 無事だったのね!!」


お母さんが待ちきれなかったのか、走ってやってきた

だから言っただろ ちゃんと連れて帰ってくるって


「あ、おかあさ、ん」

「フィーリア? 今なんて!?」

「お、母さん……」


話せるようになったのか!?

こんな奇跡もあるもんだ

フィーリアと母親は、涙を流しながら抱き合っていた


「それで、何か分かったの?」



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