百八十一話
「魔法やレフコンが龍の姿に戻ることはできないが、壁を壊して外に出ることはできそうだ」
「そうか! 魔法を使わなくても少しずつ壊せばいつかは外に出られるというわけね!」
「さすが勇者殿だ 賢明な判断感謝する」
あまり頭がいい考えではないかもしれないが、これが俺が考える最大の選択だ
俺の頭に選択おじさんが横切るのを首を振って振り払う
「勇者殿 大丈夫ですか?」
「ああ、問題ない 準備はいいか?」
俺はルナとレフコンに聞く
二人とも決意に満ちたような表情をしていた
準備万端なようだ
「行くぞ! この場所を出て魔王を倒すのが俺達の使命だ!」
「「おおーー!!」」
それから 俺を先頭に剣で壁を壊しながら進んでいた
俺の考えた作戦は順調に進んでいた
壁は俺の剣で簡単に崩れていく
この調子なら早くに外へ出ることができるかもしれない
その時はそう思っていた
俺の予想は間違っていなかった
確かに思っていたよりも早くに、建物から出ることはできた
だが、外の世界は俺の予想を見事に裏切った
「ここは、俺達がいた世界なのか?」
二人も目の前の光景に目を疑っているように見えた
俺達が暮らしていた世界とは、かけ離れたものが目の前に広がっていた
「何がどうなっているんだ?」
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