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十八話

「おい、ルナ 起きろ 朝だぞ」

「ん…… なあに?」


ルナが目を擦りながら言う

む、胸元が丸見えだ


そんなことに気づいていないルナは、頭痛を訴えた

二日酔いだ 酒飲みにはよくあることらしい


「んーー!! 頭がガンガンするぅーー!!」


ルナはギルドの床でのたうち回っている

自業自得だ

俺はそんなに飲んでいないからならない


その声で他の連中も起き出してきた

いつもここで寝ているのか?

ギルドってところは結構オープンなんだな


「嬢ちゃん 二日酔いにはポーションが効くぜ 下手すりゃ腹を壊すかもしれんが、今よりかはマシになるだろうよ」


髭モジャのおっさんが声をかけてきた

おっさんが話す度に酒の匂いがする

俺は頭痛を訴えるルナを連れて、ギルドを飛び出した


ルナにポーションを飲ませようとしたが、ルナが固く拒否した

お腹を壊すのは乙女として嫌なのだそう


「もし、お腹を壊したとしても魔法で治せばいいじゃないか」

「そんな簡単に言うけどさあ いたたた……」


本当に辛そうだ

何とかしてあげたいが、俺には何も無い


俺はルナの隙をついてポーションを飲ませることに成功した

ルナは悔しそうな顔をしているが、ポーションは結構な値がする

粗末にはできない

ルナは覚悟を決めて、飲み込んだ


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