百六十三話
俺達は先代の勇者からもらったソラトビグサの粉末を体にかける
その瞬間、体が浮かび上がった
「それ そのまま最後の東の街に行くぞ!」
先代の勇者はレフコンに乗って言う
お前は乗っているんかい!
先代の勇者はレフコンで、俺とルナはソラトビグサで空を飛んでいる
こんな体験初めてだ
「ちなみに東の街に五石はどこにあるんですか?」
「街のどこかにあると言われている だが、案ずるな おいらには場所が分かっている あとは誰かが動かしてさえいなければ……」
先代の勇者は自信なさげに言った
そんなに気を落とされたらこっちまで不安になってくる
「あの街ですか?」
ルナが街を見つけたようだ
他の街より少しばかり大きい
ちなみに王がいる街はこの国の真ん中に位置している
俺達はそっと地面に降りる
ソラトビグサは地面についた時点で効力が切れるらしい
何事も使い方次第か
「さあ、早く行くぞ 向こうから何か仕掛けてこないとも限らない 魔王ぐらいの力の持ち主だ こちらの行動などお見通しだろう」
俺達はさらに気合を入れる
何が起こるか分からない 油断はしないようにしないと
東の街は、どこの街よりもにぎわっていた
この街は貿易が盛んなのか
「おいらが来た時と変わりすぎているだと!?」
次回も読みたいと思ったら評価の方よろしくお願いします