百五十四話
俺達はどこへ行くとも知らされないまま ある場所についた
その場所は、薄気味悪く不気味だった
「本当にこの場所にあるんだよな?」
「何だ おいらの言うことが信じられないのか?」
「別にそう言う意味じゃないけど……」
先代の勇者にかける言葉が見つからない
ルナとレフコンの方を見てみると、二人とも不安そうな顔をしていた
「ここだ 足元気をつけろよ」
先代の勇者が声をかけてくる
確かに見た感じ足元の状態は良いとは言えない
「きゃッ!!」
言ったそばからルナがこけそうになった
もうルナとは結構長い付き合いだ
なんとなく どんな行動をするか分かる
「だから言っただろ 大丈夫か?」
「は、はい 大丈夫です」
先代の勇者の声掛けにルナが答える
声からして、ケガはしてないみたいだ
「本当に大丈夫か? これから戦闘になりかねないというのに」
その言葉を聞いて、俺は慌ててルナに駆け寄った
ルナはこの中で唯一魔法が使える人だ
いくらレフコンがいると言っても、戦力が減るのは避けたい
「ルナ、足見せてみろ」
「ゆ、勇者!? だから大丈夫だって!」
最近のルナは我慢することがある
それが原因で大変な事を引き起こしたことがあるのも事実だ
ルナは少し足をくじいていた
足元が赤く腫れている
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