百四十七話
「西か東 どちらの街に行けばいいか、で迷っていらっしゃるのですね そうですねえ 私は西の街に行くのがいいかと思いますよ」
「その根拠は?」
「ええー? 私の言うことを信じてくれないのかあ」
根拠はないんだな
本当にこのおじさん大丈夫なのか?
「まあ、私の言う通りにすればきっといいことありますよ? それでは、選択おじさんでしたあ!」
そう叫び、選択おじさんは去っていった
何が目的だったんだ?
「と、とにかく あのおじさんの言う通りに行ってみません? あまり長くいるとルナがまた……」
ルナの方を見ると水着に着替えだしている
俺が選択おじさんと話している隙に海に入ろうとしていたのか
「ルナ 行くぞ 早く着替えろ」
「ええーー」
ルナが残念そうな顔をして答えた
レフコンが止めなかったら、普通に入っていたのだろう
「せめてもう少しだけでも……」
「ダメだ 俺達は魔王討伐のために行動しているんだ 海に入りに来たわけじゃない」
俺がそう言うとルナが口をとがらせて頬を膨らませた
そんなかわい子ぶっても、結果は変わらないぞ
そして 若干一名 乗り気じゃない人もいるが西の街に行くことにした
西の街にもレフコンに乗っていくことになる
「毎回助かるよ 疲れた時は言ってくれよ?」
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