百四十六話
「何をおっしゃいますか! この世界は選択肢で満ちておるのですよ? そこで私の出番なのです!」
選択おじさんは鼻息を荒くして言う
そんなに興奮することか?
「自分のことは自分たちで決めれますので あなたの出番はありません 気にかけてくださってありがとうございます」
「またまたぁ その場で即座に決めることができる人が世界中に何人いると思っているんですか!?」
選択おじさんは俺の方に詰め寄ってくる
近いんだって おじさんに興味はない
「勇者 この人話聞くまで帰らなそうだよ? ここは話を聞いてあげるのが最適解だと思うけど」
「そうか? そうしないと先へ行かせてくれなさそうだな」
選択おじさんは確実に俺達の進路をふさいでいる
レフコンに排除してもらおうかとも考えたが、あまり人を傷つけたくはない
話を聞くしかないのか
「分かりました それで、俺はどうすればいいんですか?」
「おお! やっと乗り気になりましたか! 私もうれしい限りです!!」
選択おじさんは俺の手を取ってブンブンと振った
このおじさん、本当に勢いがすごいな
「あなたたちにしてほしいことはただ一つ! あなた方が悩んでいることを教えてくれるだけです!」
「西か東、どっちの街に行けばいいか ですかね」
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