百四十五話
「さ、遊んだだろ 次の所に行くぞ」
「えー もうちょっと遊びたいなあ」
ルナが子供のように駄々をこねる
レフコンがルナを慰める
「勇者殿の言う通りだぞ 私たちはいつまでもこんなことをしているわけにはいかないんだ」
「そ、それはそうだけど……」
レフコンに言われ、ルナが口ごもる
さすがにレフコンの言うことは聞くだろう
レフコンに促されたルナは、しぶしぶ服を着る
もちろん俺とは別の場所でだ
それくらいは、さすがにわきまえている
着替え終わった俺達は次に行く街を決めることにした
北 南と行ったから、あとは西と東のみ
どちらから先に行くべきか
「お兄さんたち、二つの選択肢で迷っているようだね!」
俺達が困っていると、急に男の人が話しかけてきた
何だ何だ? 人の話に勝手に入ってきてほしくないんだが?
「突然すまないな! 私は選択おじさん! 洗う方じゃなくて選ぶ方だから勘違いしないでくれよ?」
「は、はあ……」
突如現れた選択おじさんに俺達はたじろいだ
確かに西か東のどっちの街に行こうか迷っているが、赤の他人に指図されるわけにはいかない
「大丈夫ですから お断りします」
レフコンが比較的優しい言葉遣いで言ってくれた
だが、何をムキになっているのか全く引かない
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