百二十四話
洞穴が崩壊して、その下から住民らしき人たちが出てきた
もしかすると洞穴の下に避難していたのかもしれない
「あんた達かい? この街のサイクロプスを倒してくれたのは」
おばあさん的な人にそう言われた
この街ではあのサイクロプスに困っていたのだろう
「ええ 俺が倒したんじゃなくてこの子が倒しました」
俺はレフコンをみんなに示した
レフコンはぺこりと可愛くお辞儀をした
その瞬間、レフコンの周りを住民たちが囲った
レフコンは一躍有名になった
「レフコン ちょっと困ってるわよ」
「これくらい体験させておかないと、この世界では生きていけない」
ルナは不満そうな顔をしていた
俺、何かしただろうか
「何かお礼をさせてください」
「そんな 俺達は特に何もしてませんよ」
俺とルナは本当に何もしていない
全てレフコンが行ったことだ
「それでもあの女性の仲間なんですよね? ならば私たちを救ってくれたのも同然です」
「そ、そうですか」
なんか変に納得された
断るのも申し訳ない ご厚意に甘えさせてもらおう
俺達は北の街の住民に歓迎された
寒い街ならではの料理をふるまってくれた
「あなたたちは、その宝石を取りにここまで来たんですね」
「そうです 俺達は魔王討伐のために旅してます」
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