百二十一話
キリリスにやられた人はもう息をしていなかった
あまりのことでショック死してしまったようだ
俺達は、穴を掘りその人を中に埋めた
今度生まれてくるときには、もっといい人生を送れますように
俺達は俺達の本来の目的であるものを探すことにした
この街にあることは分かっているのだが、どこにあるのかさっぱり見当がつかない
「本当にここにあるの? あの先代の勇者がどこまで信じれるか分かったもんじゃないのよ?」
「分かってる だけど今はそれしか方法がない 何か他に魔王を倒す手段があるのなら話は別だが」
俺がそう言うと、ルナは黙った
ずいぶんきつい言い方だったかもしれないが、こちらも困っているため正確な返しができない
「勇者殿! あそこに洞穴がありますよ」
レフコンが見つけてくれた
そこには確かに洞穴があった
周りに人や建物は見あたらない
雪で隠れていたら一生見つからなかっただろう
「ところで神器ってそれぞれどんな形をしてるのか聞いたことあるか?」
「噂程度にしか聞いたことないわね 先代の勇者は道具って言ってたけど、道具というよりかは宝石らしいわ」
「宝石? そんな小さいもので魔王をどうやって倒すんだ?」
「そんなこと、私が知ってるわけないでしょう?」
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