表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
115/200

百十五話

「どうかな? これでおいらが先代の勇者だって信じてくれたかい?」

「まあ、多少なりとも嘘はついていないことは分かった」


俺がそう言うと、先代の勇者は安心したような表情をした

俺が信じていないのを気にしていたのか


「先代の勇者なら答えてくれますよね?」

「おいらにこたえられることならなんでも」


俺はごくりと生唾を飲み、口を開く


「率直に聞きます 答えたくなければ答えなくても構いません 『魔王は封印できたのですか?』」

「…………」


先代の勇者は黙っている

答えたくないのか

俺はそう判断し、話を切ろうとした


「できていない おいらの力ではできなかった」


先代の勇者はボソッと言った

その言葉を俺は聞き逃さなかった


「あなたの力ではできなかったというのはどういうことですか?」

「そのままの意味だ おいらの力不足のせいで魔王を封印まで追い込むことはできなかった それほどまでに魔王は強かった」


トーリアは先代の勇者の話を聞いて、驚いていた

この話を初めて聞いたのか


「そんな大事な話、何で私に教えてくれなかったんですか! あの時あれほど問い詰めたのに!」

「言えるわけないじゃないか! 勇者が魔王を倒せませんでしたなんて! おいらは責任に押しつぶされたんだ」

次回も読みたいと思ったら評価の方よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ