百五話
「ふぅ 結構な量があったな」
「そうね 私もおなかいっぱいだわ」
ルナは自分のおなかをさすりながら言った
そういう割には、机の上に置いてあるお菓子に手が伸びているのは何でだ?
かごの中には、山のようにお菓子が入っていたが今は数えるほどしかない
「そんなに食べたら太るぞ 栄養は全部おなかに吸収されて胸は大きくならないんだったな」
「誰が、そんなこと言ったの?」
冗談を言ったつもりだったが、ルナは思っていた以上に怒った
やはり、触れられたくない話なのか
「ねえ、レフコン 胸が大きくなる魔法ってないの? 神話の世界ならそんな魔法があってもいいんじゃない?」
「ルナ殿には残念だが、神話の世界の住人はみんな胸が大きいのだ だからそもそもそんな魔法が必要ないのだ」
俺は吹き出しそうになり、あわてて口元を押さえる
ルナがものすごい勢いで俺の方を見た
俺は目をそらすが、ルナが追いかけてくる
「もう寝るッ! 勇者はそこの押し入れで寝てッ!!」
ルナは押し入れを指さし、布団を敷きだした
まさか、ここでも一緒が嫌なのか
「はい 勇者はここで寝てね」
「ちょ、ルナさん? さすがに冗談ですよね?」
「この顔が冗談を言っているように見えるかしら?」
「はい 了解しました」
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