不透明に生まれたかった
こちら自殺を仄めかす描写があります。
しかし、自殺を推奨するものでは一切ございません。
ニンゲンなんかじゃなくてさぁ
クラゲに生まれたかった
そんなことを思う 午前三時
まだ外は闇に包まれている 星は尊く輝いている
そんな闇と星の照らす光の狭間
クラゲに生まれたかったって ひとり 考えてた
ひとり 孤独 悩んでた
◇
死にたいって思うのは 自然な原理で
きちんと生きてるからこそ 思うこと だから
大丈夫だよ
そうやって思ってたけど 大丈夫なんかじゃないでしょう?
辛いな 苦しいな 痛いな って
いつも思っているのでしょう?
不透明に生まれたかった 透明なんかじゃ嫌だった って
ずっと悩んでたんでしょう?
僕 透明なんかじゃイヤイヤ
僕 不透明に生まれたかった
未来まで見通せる完全敗北試合 どーせ無理な泥試合
透明で先まで見通せる転落人生
絶対無理でしょ 夢見てんなよ
そんなこと言ってると すぐに転ぶぞ
勉強しなさい 良い会社に入りなさい 安定した収入を得なさい
夢みたいなこと言わないでよね
死にたいなんて弱音を吐くんじゃない
僕の未来は 知らない大人に決めつけられた
僕の将来は 透明であって スケスケで最後のオチまで
決められていた
「君は幸せに死ぬべきだ」
決められた幸せ こんなのに縛られるなら
不透明に生まれたかったよ
未来が見通せない不透明に クラゲに 生まれたかったよ
何にも考えずに未来を待っていたかったよ
来世はクラゲだといいね
未来が 誰にも決めつけられない クラゲだといいね
◇
来世はクラゲ
ただそうやって ただそれだけ信じて
僕は空を駆ける
大きな漆黒の空という海に フヨフヨ と
浮かんで初めて クラゲになった
そして 僕は 赤 となって海を赤に染めた
来世は クラゲだといいなぁ
不透明だと いいなぁ
久々の浮上。お久しぶりです〜。
ちなみに前書きにも書きましたが、今作は自殺を推奨するものでは一切ないです。




