ー報告ー
前回の”TRUMP”の戦闘中に普通に本名で呼び合ってしまっていましたが、完全にミスです。剛田には聞こえなかったと思ってください。すいません。
今後は”TRUMP”メンバー以外の人がいる場合は、コードネームで呼び合うようにします。
まだ全員のコードネームが決まりきってないので、決まったら修正するかもしれないです。
ーー特殊警察本部ーー
目黒での魔物発生と予期せぬ”TRUMP”との接触を終えた剛田率いる第12部隊は、特殊警察本部へと帰還していた。
「ー”TRUMP”との接触を上に伝えんわけにはいかんやろな」
剛田はそんなことを思いながら、本部長室と書かれた文字を見てドアをノックする。
「朝比奈本部長、失礼します。」
「入れ。」
剛田が扉を開けると無駄に仰々しい雰囲気を漂わせた部屋の真ん中にこれまた仰々しい椅子に座った本部長と向かい合う。
「本日の目黒で発生した魔物討伐の報告及び、少し耳に入れておきたいことがあります。」
「よろしく頼む。」
「結論から申しますと、今回の討伐において特殊警察は何もしませんでした。」
「というと?」
「目黒にて”TRUMP”と接触いたしました。」
「なに、それは本当か。で、彼らの実力は如何程であった?」
「特殊警察に所属する異能者、それも上位異能者に匹敵する異能者であることは間違いないと思います。」
「それは面倒なことになったな。」
「というと?」
この質問の答えを剛田はある程度予想していた。そして本部長からの答えは剛田の予想通りのものであった。
「今まで民間での異能者による異能屋が黙認されていたのは、ひとえに大した実力を持つものがいなかったからだ。民間で異能屋をやっているものは特殊警察に入る実力がない者たちだと市民が知っていたから、今まで大きな問題にはなっていなかった。しかし、特殊警察に並ぶ実力を持つものが民間で異能屋をやるのは問題がある。それは市民にとって魔物と大差ない脅威になりうるのだ。」
異能者とは魔物という脅威に対抗する手段であるからこそ市民に理解を得られている存在である。
それは世界共通に認識であり、民間による異能屋を禁じている国も珍しくない。
「では、彼らを排除対象にすると?」
剛田が朝比奈に尋ねる
「いや、そう決めつけるのは早いだろう。」
そう、禁止されている国がある一方でこんな策を講じている国もある。
「この国ではまだなかった国家公認の民間異能屋にするという手もなくはない。」
「どうしましょう?」
「”TRUMP”の居場所はわかるか?」
「JOKERと名乗る”TRUMP”のリーダーの男と握手をしました。」
「”TRUMP”に召喚状を送れ。直接あって話がしたい。」
「承知しました。早速JOKER宛に召喚状を送ります。では失礼します。」
そう言うと剛田は本部長室を出ていく。
「JOKERか厄介な人間じゃなければいいが。」
朝比奈と剛田の会話からまもなくして、”TRUMP”の拠点トイ・ボックスにJOKER宛に一通の召喚状が届くのだった。
水木が忙しいのでもしかした投稿できないかもしれません。頑張ります。
面白いと思っていただけたら、評価やブックマークしていただけると嬉しいです。