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洞窟探検者の欠片(少女編)  作者: 何かを探す旅人
第零章 ソフィーの過去(回想)
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第零章 私の記憶(回想) Ⅵ

 話の区切りがついて、私はふとノアのリュックの方を見た。


探検者が持ちそうな茶色のリュックには、青いキーホルダーがついていた。


窓から入る日光をキーホルダーが反射させる。


キーホルダーの青色は一瞬だけ、虹の様に光を溢れ出した。


その幻想的な美しさに、私は思わず口を開いた。


 「きれい。」


 「ああ、これか。」


 ノアはリュックからキーホルダーを外し、近くで見せてくれた。


 「これは僕の宝物なんだ。」


 ノアは私の手のひらにキーホルダーを置いた。


 「こいつのお陰で僕は探検者になれた。そして止まっていた時間が再び動いた。その全てのきっかけを作ってくれたのが、このキーホルダーなんだ。」


 ノアは窓の外を見て昔を思い出している様子だった。


 「今から七年前に、僕はここに連れて来られた。原因は両親が死んでしまったから。それだけだった。」


 ノアの声は普段より低く倉庫に響き、過去の事実の重みを表していた。


私は唐突の告白に少し驚きながらも、ノアがどんなきっかけで探検者になったのか興味があった。

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