第3話 つかめ!初勝利 その2
初勝利に向けて突き進む堺丘高校戦車部。そこに現れたのは?
次の日の昼休み。
みちるや千春が戦車弁当を作ってきたというので部室で食べることにした。
シェフかすみのを参考にしたらしい。
ウィンナーの主砲。
自走砲はにんじんや大根のスティックだったり、工夫してる。
「なかなかうまいじゃないか」
「でしょ」
「今度は男性陣もつくろうよ」
「面白そうだな」
「IQ300なら簡単じゃないのか?」
「レシピ覚えるのは簡単だが、実際に作るってそうはいかないぞ」
「まあ、コスプレも音楽と一緒だな」
食べ終えてコーヒーをまた一杯。
「お、レースケ、いたいた」
ケバい赤髪の女が部室に入ってきた。
「おや、どちらの方で」
「あたしゃ紺野っていって9組なんだけどさ、そこのレースケに用があってね」
M270をいじってる礼介が振り向いた。
「おー、サイゴン、そろそろだったな」
「サイゴン?」
「ああ、俺の元追っかけ」
「元?」
「今はバンド解散しちゃってさ、追うに追えねーだろ」
「で、2人でタンクロックやるのさ」
「タンクロック?」
「パンクロックじゃなくて?」
「タンキングの装備つかってやるロック」
「面白そうだな」
「で、2人でできるのか」
「まあ、やれなくはないかって感じだねえ」
「足りねーメンバーは事前にレコーディングして再生」
「そんなんで大丈夫か?」
「あんたらでバンド組めば?」
「簡単にやれるのか?」
「ま、そりゃちょっとは練習しなけりゃ演奏できないけど、ギターとかドラムよりかはずっと楽だよ」
「俺の狙いは文化祭」
「それなら間に合うかもよ」
「チーム戦で優勝しても次のダブルス予選は9月後半から。」
「夏休みと9月は空いてる」
「全国大会出てもチーム戦の合間と8月、9月で練習すればバッチリだな」
「おお、なら力、貸してくれる?」
「勝てばいくらでも、な」
「音楽もバトルもレースケの力になってくれよ」
そう言って紺野は去っていった。
続く
一撃たちの勝利にレースケ・サイゴンの夢がかかっている。果たして勝利をつかめるのか?




