表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
せんしゃぶ!  作者: ヨシウス
21/24

せんしゃぶ! 第20話 世界、友情、愛 その2

正と香澄、一撃とみちる、シュールレアリズムの世界でのバトル

男女ダブルス準決勝。


昇と超、香澄と晶がそれぞれ男子ダブルスと女子ダブルスの試合を行っていたのと同時刻。


正と遥の前に一撃とみちるが立っている。

開始前の挨拶。

遥「今度も絵になる戦いになるかな?」

一撃「絵になるようにしてやるぜ!」


スタジアムはプロジェクターでシュールレアリズムのように彩られている。

正「文化祭思い出すな」

遥「私達の勝利を願ってるみたいね」


みちるがまず発煙弾を投げつけ、突進する。

みちる「シュールレアリズムに似合うでしょ!」

正も突撃すると擲弾を投げつけ、機銃でそれを撃つ。

正「ああ、最初だけな」

擲弾の爆発で煙が晴れる。

いつの間にか一撃がみちるの前に立って砲塔で爆風をかわす。

そのすきにみちるが遥へ主砲を浴びせる。

みちる「内乱の予感みたいでしょ」

遥も砲塔ではじく。

遥「内乱ならもう経験ずみだけどね」


壁を彩るプロジェクションマッピングの絵が変わっていく。

先程はダリの絵だったのが、マグリットのようになっていた。


みちる「鳥型の青空、『空の鳥』ね」

遥「なら青空に鳥を!」

遥はジャンプしてみちるを上空から砲撃する。

正は匍匐姿勢から砲撃する。

正&遥「ライズ・アンド・フォール!」

同時に砲塔を狙われるとかわしきれない。

爆発とともにみちるの状態が、大破になった。

壁の絵が今度はピカソのキュビズムへと変わっていった。


遥「確かに絵にはなったね」

正「一気に攻めるぞ!」

一撃「その前に、お絵かき道具は片付けとこうぜ!」

一撃の投げた擲弾と発煙筒が一気に爆発した。


正にはみちると一撃が煙の中に走り去るのが見えた。

正「逃しはしない!」


正と遥が堺丘の補給基地へと走っていく。

追いつくと基地前に一撃が立ちはだかっていた。

一撃「ここから先に進むとピカソみたいになるぜ」

遥「ピカソって言っても作品山ほどあるぞ」

みちる「『泣く女』ね」

遥と正の後ろからみちるが砲撃する。

無装甲のところに直撃し、正が撃破された。

かわした遥に今度は一撃の主砲に撃たれる。

遥の撃破で試合は堺丘勝利となった。

嗚咽する遥。慰める正。

遥「ああ、今度は私がサカキューに、うう」

正「けどよ、真下さん、あんたどうやって」

みちる「プロジェクションマッピングに隠れたんだ」

壁のプロジェクションマッピング

一撃「あんたらまた上下から挟み撃ち食らわせそうだったんで逃げ場に煙を描き足したのさ」

ピカソ的な絵の前に煙をたかれた箇所があった。

正「この程度のだまし絵に気づけないとは中芸の名折れだ」

遥「こんな負け方、香澄たちに聞かれたら絶対笑われる」

正「次笑われないようにしよう、な」

遥「そうだよね、うん、次は」



☆解説

・中部芸術高校40期のダブルス選手スタメン(1年時)

男女:阿倍野遥、詰野正

男子:狼煙昇、巻向超

女子:水野晶、炉端香澄


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ