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せんしゃぶ!  作者: ヨシウス
19/24

せんしゃぶ!じょし 第7話 バリアの破り方

サイゴン・バルジコンビが強敵彩高の誇るイクラ・キャビアコンビと激突!


女子ダブルス準々決勝。

プロジェクションマッピングでフィールドをサイバーな近未来の景色へと変えている。


相手はサブキャプテン・レオパルド2の瑞希と遠距離担当・BM21の皐月。

皐月はあんなことがあったのに悩んでいる様子は見られない。

瑞希もなんのとまどいもなさげ。


私「千春、彩、頑張って!」

彩「おう!」

千春「まずは勝ってみせるから!」


---その頃、彩高のほうでは----


小鳥「今なら絶対に勝てるって」

皐月「何度もいったでしょ、絶対なんてないから」

すみれ「相手は男子が4ヶ月で優勝した堺丘なんだし」

瑞希「全力で行こう、皐月」

皐月「うん」

数子「私達も男女戦勝ってくるから、お互い勝って再会しよ!」


------


フィールドの端に彩と千春が立っている。

修羅場をくぐり抜けてきた彩なら、グループ戦で優勝した彩の国高校といきなりの対戦でも動じたりはしない。


開幕早々、お互いのロケット弾が打ち込まれる。

彩と千春は左右に分かれて避ける。

瑞希と皐月は前後に分かれた。

皐月「これぐらい、バリアを張るまでもないよね」


彩「バルジ、瑞希へ突っ込んで」

千春「りょうかーい」


千春めがけて雨のように降り注ぐ皐月のロケット弾。

とはいえ、千春もジグザグにフェイントで絶妙に着弾を避ける。

千春「この程度では、90の装甲は抜けない!」

と、瑞希は片脚を180度振り上げると体を回しながら千春めがけて機銃を打ち込んできた。

それも副武装と主砲の同軸機銃の両方。

これでは砲塔でガードしきれない。

千春「サイゴン、援護して!」

彩のロケット砲が瑞希に浴びせられる。


と瑞希はタンゴで避ける。


瑞希「タンゴの演出、ありがとうね」


おどけたような表情で擲弾を投げつけてくる。

千春は主砲で弾き返す。周囲で爆発が起きた。

千春「コスプレ撮影会も、最近は演出が進化してるから」


その間に皐月は瑞希のそばまで駆け寄ってきた。


皐月「一気に2人で畳み掛けよう!」

瑞希「そうするか」

彩「そりゃこっちのセリフだ!」


彩のロケット砲が2人に向けて発射される。

皐月「邪魔させない!」

皐月の弾幕バリアは彩のロケット弾を容赦なく撃滅した。

皐月「いまさら説明するまでもないと思ったけど」

千春「そうでしょうね」

千春の主砲攻撃もバリアで封じてしまう。

その間に皐月と瑞希が距離を置く。

このままだと千春が挟み撃ちの状況だ。


彩「バリアってやつ、自分の戦いで体感したくってね」

千春「私、見たかったんだ」

皐月「バリアへの興味、コスプレだけじゃないようね」

団体戦のときのように、皐月の目が彩と千春をサーチするように見てくる。


彩「決着の付け方分かったぜ!」


彩は皐月の方へとロケットを打ち込みながら突進する。

さらに彩が擲弾を投げる。


皐月「彩さん、あなたもこりない人ね」


皐月の弾幕バリアの体制に入る。


彩「バリアってのはな、昔からこうやって破るんだよ」

彩は空のコンテナを外す。

彩「割れぬバリアなし」

コンテナが皐月の方へ投げつけられた。

皐月「そんなの、あり?」

彩「ありさ」

皐月のロケット弾がぶち当たる。

誘爆した子弾がコンテナの周囲で盛大に爆発する。

彩「ちょろいバリアだな!」

彩から見えたのは驚愕する皐月の表情。

その瞬間彩のロケットが皐月に向かって放たれる。

全弾が着弾し、撃破判定が出る。

彩を仕留めようと突っ込んできた瑞希。

その弾を千春が右手の砲塔でガードした。

爆風が巻き起こる。

タンゴのステップで体勢を立て直す瑞希。

千春「タンゴなら、そこで後ろを見せるはず!」

瑞希のすきをついて千春が砲撃を加える。

瑞希の脇腹に千春の弾が命中した。


アナウンサー「瑞希、撃破! 堺丘勝利!」


彩高のベンチではしょげた瑞希と皐月の姿。


瑞希「踊るつもりが踊らされちゃった」

皐月「油断しすぎたかな」

数子「いいのよ、次がんばりましょう」


撃くんとオレ高を倒して控室に戻ってきた。

1回戦は男子も女子も勝ってる。

彩「どんなもんだ、みちる」

私「信じてたよ」

大した参謀さん。

むしろ行動隊長というべきかな。

私「サイゴン、ベトコン戦法ね」

千春「ね、晴、言ったでしょ!私と彩で良かったって」

はしゃぐ千春を見ながら思った。

私も撃くんと準決勝突破しないとね。



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