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デミット×カワード ぷろとたいぷっ  作者: 駒沢U佑
第一章 環境適応のススメ編
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元・商人達の休憩所【ロレインカム】



 それぞれの意思疎通が終わり、手を組む事になった紅朗ら三人は、現在平原から近くの町に向かって移動し始めた。見た限り地平線まで平原が続いている事から、大分歩きそうだな、と紅朗は腹を擦る。



「まだお腹空いてるの?」



 紅朗の動作を目敏く見付けたソーラの視線には、人が倒れるまで吸った癖に、という非難が少しだけ含まれていた。



「あぁ、一日絶食したような感じだな。多分日暮れまでは持つと思うが……」


「ま、そんな遠くも無いし、日暮れ前には着くさ」



 テーラの楽天的な言葉に、紅朗は不安を隠して頷く。土地勘の無い紅朗は、彼女らの言葉を信じるしか無いのである。


 彼らが今向かっている先は、テーラ達双子の狐兎族が拠点としてる町、ロレインカム。山間にある町で、かつては行商人の貿易路、その中継地点が発展した場所だとソーラが説明していた。貿易路の名残なのか、現在もそれなりに商人の出入りは活発なようで、町の形は細長いながらも不便な所は見当たらないらしい。どころか、現在は目覚ましい発展をした活発な町中と山間部特有の長閑な風景が同時に味わえるという事で、わざわざ都会から引っ越してくる人も出てきているそうだ。特産品は蜂蜜。難点は雨期の湿気が酷い、との事。


 そういう情報はとても有り難い、と紅朗は思う。この地方どころか、この世界全てにおいての情報が彼には無いのだ。幸いにして現在はそのロレインカムという町に歩くだけ。町はまだ遠く、時間はたっぷりと残っている。


 これを機に、紅朗は双子に基本的な物事を質問していった。


 結果解った事は多様に溢れていた。


 ・まずこの国、イーディフ王国は、やはり国名からして君主制だか封建制だかを取っているらしい。君主制と封建制の違いを紅朗は知らないが、君主(国王)が居て、君主から領地と爵位を預かった貴族がいりゃあ恐らくどっちかだ、この二択を制すれば、俺は一人前の雀士だぜ。と高校のクラスメイトが言っていた。その彼はついに三年間すべての期末で赤点をとるという偉業を成し遂げたが、まぁ大体そんな感じだろうと紅朗は思う。元々、貴族だ爵位だ領地だという思想と関わらなかったし、これからもそうだろうと思っている紅朗にとっては、やはりどっちでも良いという結論にしかならない。ただまぁ、貴族に蹴りくれるのはメンドクサそうだ、とは思ったが。


 ・苗字があるのは貴族だけらしい。ソーラが思い出したかのように言っていた。スゲェどうでもいい情報を有難う。とは口に出すまいと紅朗は決意を新たに頷いた。彼女らがどうでもいいと思える情報こそが、紅朗にとって大事な情報になる事もあるのだから。ついでに石動が苗字だと言ったら凄い驚かれたが、文化の違いだと濁しておく。因みにこれから会う奴全員に一々説明するのも面倒だからクロウと名乗る事にする。


 ・この世界の種族は多岐に渡るらしい。双子を初めとした狐兎族。双子を襲った山賊は狼牙族。他にも猫だの虎だの犬だの熊だの蜥蜴だのいるらしい。ニューヨーク以上の人種のサラダボウルのようだ。しかし気になったのは、名前の大元となった獣に関して彼女らは気にしていないそうだ。実際、名前の元である狼だの虎だのの、大型肉食獣や小型草食動物はいるらしい。じゃあ彼女ら狐兎族の前で狐だの兎だの捌いて食ったら「同種族殺し」として罪になるのかと聞いたら「何故そうなる?」と笑われた。どうやら彼女らの前では狐は「狐」で兎は「兎」、狐兎族とはまた別種、容姿の一部が似ているだけの生き物としてカテゴライズされているようだ。手の平の形が似ているというだけで人と猿が同じものだと言われるようなものなのだろうか。意味わからん。


 ・この世界、というよりもこの国の税金は殆どが人頭税らしい。ただ冒険者ギルドに所属しているような、定住地を持たない者に関しては特例としてギルドがそれぞれの支部で集め、支部からその支部の領主に納める形を取っているそうだ。また、首都のような人が多く入る場所では人に対する関税が徴収されているらしい。他にも税金はあるらしいが、自分に関係無さそうなので紅朗は聞くのを止めた。


 税金ついでにお金の話も聞いてみた。ぶっちゃけこれは大事だと真剣に。


 基本的に金銭は硬貨にて取引されているそうだ。どこの国にもその国独自の国営通貨があり、国独自の模様が掘られているが、基本商業ギルドが両替を扱っているので、あってないようなものであるらしいとは矢張りソーラの談。まぁテーラが説明に加わる事など滅多に無いのだが。しかしまた知らんギルドが出てきた。マジ面倒臭い。また、物々交換もまだ主流らしい。


 主な貨幣は銅貨、銅板、銀貨、銀板、金貨、金板の六つ。銅貨十枚で銅板一枚。銅板十枚で銀貨一枚という形。ソーラやテーラからパン一つの値段や宿泊費などの生活費用を聞いて、ざっと計算して日本円に換算して考えると、約ではあるが銅貨が十円。銅板が百円。銀貨が千円。銀板が一万円。金貨が十万円。金板が百万円といったところか。まぁこの世界では円だのドルだのユーロだのポンドだのペンスだのフランだのペソだのジンバブエドルだのは一切使えないので意味は無いのだが。


 紅朗は腰袋の中から硬貨を取り出す、実は山賊が腰にぶら下げていた袋の中には硬貨が入っているのもあり、迷惑料として全部徴収していたのだ。確認せず握り出した硬貨は銅貨と銅板。その二つを調べながら、紅朗は彼女らから聞いた話を纏めていた。銅貨と銅板は、純度こそ解らないが結構小さく、割と薄く、まぁまぁ硬い。本気で握ったら少し曲がりそうだ。剣があるから解ってはいたが、製鉄技術はあるのだろう。



「ほら、クロウ。見えてきたよ」



 そんな感じで硬貨をにぎにぎ弄っている間に、どうやら目的地に到着したようだ。テーラが指差す方角に顔を向ければ、確かに人工物が目に映る。石材か煉瓦か。白っぽい灰色だから石材だろう壁があった。その壁からひょっこりと飛び出しているのは、煉瓦造りらしい温かみのある色合いをした建築物の屋根。壁は他国の侵略を想定しているのだろうか。大木を何本も並べて金属で枠取りをした堅硬な門が壁の一部に備え付けられ、その脇には恐らく門番だろう鎧を着こんだ人が立っている。手には槍。種族は鎧と兜で隠されていて解らなかった。



「あれがロレインカム、か」



 自然と言葉が口を突いて出る。紅朗がこの異郷で初めて見た町は、どこがとは言えないが、ウェールズの街並みに良く似ていた。




 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲




「よう狐兎族姉妹。なんだ、薬草採取は諦めて男漁りにしたのか?」



 ロレインカムを護る壁に近付くと、門番らしき人物が向こうから話しかけてきた。



「バーカ。遭難者が居たから連れてきたんだよ」



 テーラが砕けた言葉で対応する。どうやら知り合いらしい。因みに町での紅朗の立ち位置はテーラの言うように遭難者という事にした。いちいち説明するのが面倒だからだ。



「ロレインカムは村程では無いけど小さな町だから。特に良く外に出るギルドメンバーと門番は大概知った仲になっていくの」



 紅朗が不思議な顔でもしていたのだろうか。ソーラが耳打ちしてくる。成程、やはり目の前の鎧の男は門番か、と紅朗は頷いた。その動作が目についたのだろう、門番はにこやかな笑顔で紅朗に近付いてきた。



「おう、遭難者か。そいつぁ難儀だったな。俺はロレインカムの門番、ビーチフラット。長いからフラットで良いぜ」


「俺はクロウ。これから恐らく世話になる。宜しくな」



 差し出された手に合わせて握手に応じる紅朗。苗字を名乗らないのは、矢張り総じて面倒になりそうなので。



「世話になるって事は、これからちょくちょく外に出るって事か?」


「あぁ、生きる為には働かなきゃ、だろう? 冒険者としてテーラとソーラの手伝い、みたいな感じかな」


「あぁ、じゃあまだ宜しくは出来ねぇな」



 フラットは濁るように笑った。口角を上げて、片眉を下げてもう片方の眉毛を上げた表情。その表情を紅朗は知っている。自嘲の笑みだ。



「せめてDランカーになってからだなぁ、名前を呼べるのは」



 それはきっと、フラットなりの処世術なのだろう。こうして門番としてフランクに接してくる彼だ。きっと昔は何人もの冒険者見習い等の無謀な若者と顔見知りになっていたのだろう。もしかしたら友人になった者もいるかもしれない。そして新人は、誰かが丁寧に育てない限り、ビックリするほどあっさりと死んでしまうものだ。フランクな性格のその奥で、いったい何人、知り合いの死を越えてきたのかを彷彿させる。


 そう想像した紅朗の変化を敏感に感じ取ったのか、自嘲の笑みを解いてフラットは大仰に両手を広げた。



「まぁそれはそれとして。ようこそロレインカムへ。歓迎するぜルーキー」



 そんな道化染みた行動が原因では無いだろうが、紅朗は不思議と心が躍るのを感じた。初めての見知らぬ町だから、なのか。不安と焦燥と期待が入り混じったその感覚は、まさに踊るという言葉が一番相応しい。



「あぁそうだ。西の森で山賊にあったよ。撃退したし一応ギルドにも知らせておくけど、残党がいるかもしれないから、フラット。この町の防衛を頼むよ」


「おうマジか。任せとけ。今日からこの町はネズミ一匹入れねぇ籠城の町と化すぜ」


「直ぐに兵糧が無くなっちまうよ」



 双子と門番の談話を尻目に、紅朗は逸る気持ちに身を任せ、一歩踏み出した。


 ロレインカムの町は、寂れているか否かと問われれば、寂れている方に入る町だと紅朗は思う。とは言え、それはソーラの説明が間違っていた訳ではない。どちらかと言えば、間違っているのは自分の方だと彼は考えを改めた。なんていったって紅朗は、あの飽食時代真っ最中で平和ボケした国日本が出身国なのだ。あんな狭い島国で更にぼこぼこと山がひしめき合っている地理的条件の中、一億もの人間がぎゅうぎゅう詰めされた国の出身なのだ。都心に行った事は片手で数えるぐらいしか無いが、都心から外れても人間の数は眩暈を起こしてしまう程に多い。腐る程に居るとは人間の事では無いのかと思ったぐらいだ。


 更に言えば紅朗の生きた時代はワールドワイドで人間飽和時代。戦時中の国に行った事は無いから全部が全部そうであるとは限らないが、何処も彼処も昔に比べれりゃ大分生き易くなって、死に辛くなった時代だ。自然と人は多くなる。


 そんな紅朗から見てみると、このロレインカムという町は、片田舎のような光景なのだろう。昔は栄えた、古き良き時代を残した光景だった。建築材料は煉瓦と木材。町の真ん中を貫く石畳の大通り。街路樹は無く、建物の玄関先にちょっとした花壇が備えられていた。街路樹の代わりなのか、等間隔に並べて立てられている金属製のポールは街灯か。紅朗が知っている街灯よりも大分低く、手を伸ばしたら届くか否かの高さだ。上部が傘のように広がっていて、数十cm下は受け皿のように広がっている。あれが街灯であるのならば恐らくはあの部分が光源なのだろうが、間にガラスは無い。何故だか解らなかったが、これは夜になれば解るだろう。


 町を行く人々は、ソーラの言った通り様々な種族が居た。猫の耳を生やした少女が花壇に水をあげ、犬の尻尾を持つ少年が友達と走り回っている。熊の耳を持つ大柄の男は冒険者なのか革製品の鎧を着こみ、鳥の尾羽を持つ女性が買い物籠を持っていた。他にも爬虫類同然な者や牙を生やした者、山羊のように角を生やした者まで様々だ。ただまぁ不思議なのは、顔が人間で耳が獣のタイプと、体つき全てが獣に近いのに二足歩行で言葉を話すタイプも居た。猫耳タイプと猫顔タイプと言葉を喋らない猫は全部種族が違うのかもしれないと思うと、種族が三つのみだった故郷が酷く懐かしく思えてくる。と紅朗はうんざりした。



「この町に入った感想は?」



 後ろからの声に振り返って見てみれば、フラットが佇んでいた。門を潜って直ぐに立ち止まったのだ。フランクな彼なら話しかけてくる事もあるだろう。



「多過ぎて早くもうんざりしてきた」


「はっはっは。これぐらいでうんざりしてんなよ。都会に行ったらもっといるぞ」



 紅朗にとっては種族の数が、という意味で言った感想だったが、フラットはそれを人数がと受け取ったらしい。そんな勘違いが発生しているとは知らず、紅朗は辺りを見回す。そして目的の物を見付けた。ロレインカムの案内板だ。近寄って観察してみれば、枠取りは鉄と思われる金属製。やはり鉄鋼技術というか金属加工技術はまぁまぁ進んでいて、それが市政に少なからず使用されている。さほど高価では無いのか領主が民草思いなのか。あるいは両方だろう。


 金属の枠の中には木版で町の地図が掘られていた。掘った後で腐食や風化しないようにニスか何かでコーティングされている。掘られてるのは道と門と現在地。それと大きな建物が印付きで掘られている。役場のような国営のものだろうか。少なからず文字も掘られていて、紅朗が欲しかった情報の一つ、文字の情報を少しだけ仕入れる事が出来た。


 掘られている文字はアルファベットに良く似ている。案内板の上部に掘られている大きなアルファベットは所々線が入っていたりうねっていたりで、知っているアルファベットの形とは微妙に違うものの、恐らくはR、O、L、A、E、N、C、W、M。これでロレインカムと読むのだろう。まるで英語だ。どんな世界だろうと知的生命体が考え付いた文字は似通るのだろうか、と紅朗は首を捻る。



「町の確認は済んだかい?」



 一頻り案内板を眺めた所で、肩を叩かれた。振り向けば、さっきと同じくフラット。何故か肩を叩いた逆の手には羊皮紙に似たものを持っている。紙では無い所が文明レベルを匂わせていた。



「ちょっとした通行手続き。名前と性別、年齢。何の為にこの町に来たかを書いて。代筆は銅板五枚。金が無ければ後払いも可。但し一週間で返さないと無慈悲な取り立てを実行します」


「……ソーラ、代筆頼む」



 この世界における正しい文字を知らなければ単語も解らない紅朗は、直ぐに双子の頭の良い方に助けを求めた。小さな頷き一つで、ソーラは羊皮紙を持って先程の門の所まで戻る。まるで代筆は予想の範囲内だと言わんばかりの行動だが、紅朗には文句一つ言う資格が無い。あった所で、そんな些細な事に腹を立てるつもりは無いが。


 ソーラの後を追うように先程潜った門に戻ると、どうやらそこが書くスペースなのだろう足の長い小さな机が端の方に置かれていた。机の上には筆置き場か、羽ペン三つとインク壺が一つ。紅朗は一つ手に取ってみて解ったが、本物の羽を少し加工し、ペンとして使用している。そのペン先をインク壺に少し浸し、羊皮紙に書き込むソーラ。すらすらと書き込まれてる文字を見ながら、紅朗は隣のテーラに耳打ちする。



「こっちの一週間って何日なんだ?」


「日、月、火、水、木、金、土、風、雷、天の十日間だよ。それを三回繰り返して一月。十二か月で一年。因みに今は六月十日天の日」



 その目は依然、ソーラの文字に注目しているが、紅朗の思考はテーラの言葉を反芻する。


 太陽と月の次に五行思想が続き、風と雷は自然物。いや、風は四元素も入っているのか? 最後に天空。考え方としては空から地面に至ってまた空へと帰る、みたいな感じなのだろうか。そして数字もある。10があるって事は0の概念もあるのだろうか。まぁそこら辺の時代考察は俺には無理か。一月が三十日で十二か月で一年って事は一年は360日。この星の自転は地球と大体同じって感じか? 


 紅朗がそう考えている間にも、ソーラのペンは止まる事無く動き続けていた。書き込まれている文字は、やはり何処かアルファベットに似ている。短い単語が二つと二つの数字が意味するのは、先ほどフラットが言った名前と性別と年齢と見て良いだろう。そして成程と紅朗は頷く。数字もやっぱりのたうっていたりするが、アラビア文字に似ていた。羊皮紙の中で大幅なスペースを割かれている欄は恐らく町に来た目的なのだろうが、文法は流石に単語が多過ぎてまだ紅朗には理解出来ない。なるべく早い内に習得しなくては、と紅朗は決意した。


 幸いなのは、文字がアルファベットに似ている事だ。縦に線が一本多いとか、横の線が無いとか、ぐにゃってるとか裏返っているとか様々だが、当て嵌めて考えれば覚えるのはそう難しくない。問題はアルファベットと同じく全部で26文字かどうか。ソーラの書いてある文字は書き出しが異様に大きい事から、恐らくは大文字と小文字がある。どうか大文字小文字合わせて52文字だけであってくれと紅朗は願うばかりだ。これが日本語のように漢字とかいう膨大な文字を使うのであれば習得は困難を極めるだろう。ていうかマジ頼んます!


 そう念じる紅朗を背に、ソーラは記入が終わったらしくペンを置いた。



「これで良いかしら?」



 ぺらりと羊皮紙をビーチフラットに渡すソーラ。羊皮紙を受け取ったビーチフラットは記された情報を吟味するかのように二、三回頷き、懐に仕舞った。



「おっけー。そんじゃ良い夜を」



 言って、門に戻るビーチフラット。その向こうでは空が茜色に染まり始めていた。彼の言葉が示す通り夜が近いのだろう。



「んで、まずはどうする?」



 オレンジの侵食が進む空を見上げながら、紅朗はソーラに聞く。この世界の基本情報の多くを知らない紅朗は、一先ずの行動をソーラ達に追随すると決めていたのだ。その事は三人で決めたので、ソーラは考えるまでもなく、次に向かうべき先を話す。



「そうね。まずは冒険者ギルドに向かいましょう。山賊とボアウルフの出現情報も伝えなければいけないし」



 そうして三人が向かうは、荒くれ共の集う冒険者ギルド。願わくば、何も問題なく一日が終わりますよう、紅朗は空腹を訴える腹を慰めながら双子の後に続く。



 

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